アオウル博士: ITとセキュリティの専門家。ミマワリの頼れる相談相手。
ミマワリ: アオウルのキャラクター。PCやスマホは毎日使うけど、たまにツールがうまく使えず困ってしまう。

「今年こそはシステム周りをスッキリさせたい!」そう意気込む年末。特に頭を悩ませるのが、業務に必須の「Officeソフト」の更新です。2024年10月に発売された最新の永続ライセンス版「Office 2024」と、進化し続けるサブスクリプション版「Microsoft 365」。 結局、どっちを買えば正解なの? コストは? AIは使えるの? そんな疑問を、ITのプロであるアオウル博士がスッキリ解決します。
博士~!助けてください! 年末の予算消化で、会社の古いパソコンのOfficeソフトを新しくしようと思ってるんですけど、上司から「Office 2024が出たらしいから、それにするか、流行りのサブスクにするか、一番お得な方で頼む」って丸投げされちゃって…。種類が多すぎて何がなんだか!

ふむふむ、それは「情シス担当者あるある」じゃな。2024年の後半に「Office 2024」が登場したことで、選択肢がまた増えたから悩むのも無理はない。じゃが、この選択を間違えると、数年後に「機能が足りない!」とか「また買い直し!?」なんてことになりかねんぞ。
ひえぇ、責任重大じゃないですか! とりあえず「買い切り」か「サブスク」か、それぞれの特徴を教えてください!

うむ。まずは基本の整理じゃ。大きく分けるとこの2つになる。
- Office 2024(永続ライセンス版): 一度買えば、サポート期間内はずっと使える。いわゆる「買い切り」。車で言えば「新車購入」じゃな。
- Microsoft 365(サブスクリプション版): 月額や年額で使用料を払う。常に最新機能が使える。車で言えば「カーリース」や「サブスク」じゃ。
ここから、「コスト」「機能」「サポート」の3本柱で詳しく比較していくぞ。
第1章:お金の話が最優先! コストパフォーマンス徹底比較
上司は「安く済ませたい」って言ってたんですけど、やっぱり買い切りの方が一度払うだけだから安いんですか?

そこが落とし穴じゃ!確かに「目先の出費」だけ見ればそう見えるかもしれんが、ビジネスで使うなら「損益分岐点」を意識せねばならん。
【価格イメージの比較】(※ビジネス向け一般価格の目安)
| 種類 | 初期費用 | 2年目以降 |
|---|---|---|
| Office 2024 (Home & Business) | 約40,000円〜 (一括) | 0円 |
| Microsoft 365 (Business Standard) | 約1,800円 (月額/ユーザー) | 年間 約22,000円 |
ざっくり計算すると、「約2〜3年」使い続けるなら、買い切りのOffice 2024の方がトータルコストは安くなる計算じゃ。
じゃあ、長く使うならやっぱりOffice 2024の勝ちってことですね!

甘い、甘いぞミマワリ君! それは「WordやExcelだけを使えればいい」という場合の話じゃ。Microsoft 365には、1TBのクラウドストレージ(OneDrive)や、Web会議のTeams有料版機能などが含まれておる。
もしOffice 2024を買って、別途クラウドストレージやZoomなどのWeb会議ツールを契約したらどうなる? 結局、Microsoft 365の方が安上がりだった、なんてことも多いんじゃよ。
第2章:機能の差がスゴイ! 話題の「AI」は使える?
そういえば最近、ニュースで「Copilot(コパイロット)」っていうAIがすごいって聞きます。Excelで勝手に表を作ってくれるとか。あれはOffice 2024でも使えるんですか?

良いところに気がついたな!結論から言うと、Office 2024では、話題の生成AI機能「Copilot for Microsoft 365」は使えない(または極めて限定的)と思っておいた方がいい。
Copilotのような最新AI機能は、基本的にサブスクリプションであるMicrosoft 365ユーザー向けの特権なんじゃ。機能面での決定的な違いを整理しよう。
【機能の決定的な差】
- 進化の有無: 365は毎月のように新機能が追加される。2024は購入時の機能で固定(セキュリティ更新のみ)。
- クラウド連携: 365はPC、スマホ、タブレット、どこからでも編集可能。2024はインストールしたPCのみ(基本2台まで)。
- AI活用: 365はCopilotを追加契約可能。2024は非対応。
ええー! じゃあ、2024を買っちゃうと、これから数年間、周りが「AI便利〜!」って言ってる中で、僕だけ手作業でカタカタ入力しなきゃいけないってことですか? それは辛い…。

その通り。今は良くても、2年後、3年後にはその差は業務効率の差として大きくのしかかってくるじゃろうな。Office 2024はあくまで「完成された、変わらない道具」じゃ。変化を求めない環境には適しているが、成長するビジネスには不向きとも言える。
第3章:サポート期限の罠! 「5年」の意味を知っているか?
ここが一番の盲点になりやすい。「買い切り」と言っても、永久に安全に使えるわけではないんじゃ。
【サポート期限の違い】
- Office 2024: 発売から「5年間」でサポート終了(2029年頃)。延長サポートはない可能性が高い。
- Microsoft 365: 契約している限り、「無期限」で常に最新のセキュリティとサポートが受けられる。
5年…。長いような短いような。もし5年経ったらどうなるんですか?

サポートが切れたソフトを使うのは、鍵のかからない家に住むようなものじゃ。セキュリティ更新プログラムが提供されなくなるから、新しいウイルスに対して無防備になる。企業としてはコンプライアンス違反にもなりかねん。つまり、「買い切り」と言いつつ、実質的には「5年レンタルの先払い」と考えるのが正しい認識じゃよ。
第4章:結論! あなたの会社はどっちを選ぶべき?
なるほど…。コスト、機能、サポート、全部つながってるんですね。じゃあ結局、どうやって選べばいいんですか?

わしのおすすめの選び方はこれじゃ!
【Office 2024(買い切り)が向いているケース】
- 予算消化が最優先:今期の予算が余っていて、翌期以降のランニングコストを増やしたくない場合。
- ネット環境がないPC:工場内の制御用PCなど、インターネットに常時接続しない環境で使う場合。
- 機能が変わると困る:マクロや独自システムの関係で、勝手に機能更新されると困る場合。
【Microsoft 365(サブスク)が向いているケース】
- リモートワークが多い:1人につき5台までインストールでき、スマホやタブレットでもフル機能が使える。
- AIを活用して効率化したい:Copilotなど最新技術で生産性を上げたい場合。
- 管理を楽にしたい:ライセンスの付け替えがWeb上で簡単にでき、人の入れ替わりに柔軟に対応できる。
- クラウドストレージが必要:1TBのOneDriveがついてくるので、ファイルサーバー代わりになる。
すっごく整理できました! うちの会社はリモートワークも増えてきたし、若い社員は「AI使いたい」って言ってるから、長い目で見ればMicrosoft 365の方が良さそうですね。でも、倉庫にある在庫管理用のPCだけは、Office 2024に入れ替えるのが賢いかも!

その通り! 全社一律ではなく「適材適所」で組み合わせるのが、賢いIT投資じゃ。経費処理の期限に焦って適当に買うのではなく、まずは社内で「誰が、どこで、何のために使うか」をリストアップしてから選定するんじゃぞ!