アオウル博士: ITとセキュリティの専門家。ミマワリの頼れる相談相手。
ミマワリ: アオウルのキャラクター。PCやスマホは毎日使うけど、たまにツールがうまく使えず困ってしまう。
ExcelやWordの上部に突然現れる「製品のライセンス認証がされていません」のエラー。大切なファイルが編集できずお困りではありませんか?この記事では、IT専門家のアオウル博士が、この厄介なエラーの解決策を3つの簡単なステップで徹底解説。ライセンス確認からOfficeの修復まで、会話形式で分かりやすくガイドします。

博士、助けてください!急いで資料を修正しなきゃいけないのに、Wordを開いたら上のところに赤い帯が出てきて、「製品のライセンス認証がされていません」って表示されるんです!これじゃ、文字の入力も保存もできなくて、完全に仕事が止まっちゃいました…!

おぉ、ミマワリ君、それは困ったのぅ。慌てなくて大丈夫じゃよ。その「製品のライセンス認証がされていません」というエラーは、多くの人が一度は経験する、いわば”あるある”トラブルなんじゃ。ライセンスの契約が切れたわけではないケースがほとんどなので、一つずつ順番に対処法を試していこう。
本当ですか!?てっきり、会社の経理担当者が支払いを忘れたのかと…(笑)。昨日までは普通に使えていたのに、どうして急にこんなエラーが出るんでしょうか?

うむ、良い質問じゃ。原因はいくつか考えられるが、主に3つのパターンが多いんじゃ。
- インターネット接続の問題:Officeは定期的にインターネット経由でライセンスが有効かを確認しておる。その通信が一時的にうまくいかなかった場合にエラーが出ることがあるんじゃ。
- アカウント情報の不整合:PCに保存されているログイン情報が古くなっていたり、何かの拍子でサーバー上の情報とズレてしまったりした場合にも起こる。
- Officeプログラムの軽微な破損:プログラムの一部が少しだけ壊れてしまい、ライセンス情報を正しく読み込めなくなっているケースじゃな。
どれも致命的な問題ではないから、安心するんじゃ。では、解決策をステップ・バイ・ステップで試していこう!
ステップ1:基本のキ! そもそもライセンスは有効か確認する
はい、お願いします!まず何から始めればいいですか?

うむ。まずは大元である、君のアカウントにOfficeを使うためのライセンスが正しく割り当てられているかを確認しよう。これはPC上の作業ではなく、Webブラウザで行うぞ。
【ライセンス状態の確認手順】
- Webブラウザを開いて、「Office 365 ログイン」と検索し、公式サイトからサインインする。
- サインインしたら、画面右上にある自分の名前やアイコンをクリックし、「マイ アカウント」または「アカウントを表示」を選択する。
- アカウントのページが開いたら、左側のメニューから「サブスクリプション」という項目を探してクリックする。
- ここに、君が利用できるライセンスの一覧が表示されるはずじゃ。「Microsoft 365 Apps for business」や「Microsoft 365 Business Standard」といった、デスクトップ版のOfficeアプリを含むライセンスがあるかどうかを確認してごらん。
なるほど、Webで確認するんですね。…やってみます!えーっと…ログインして、アカウント表示から…あ、ありました!「サブスクリプション」のところに、「Microsoft 365 Apps for business」って書いてあります。これでライセンスは問題ないってことですよね?でも、Wordのエラーはまだ消えません…

よし、第一関門はクリアじゃ!ライセンス自体は有効であることが確認できた。ということは、問題はサーバー側ではなく、ミマワリ君のパソコン側にある可能性が高いということじゃ。次のステップに進もう。
ステップ2:情報の再接続! サインアウト&再サインイン
次は、パソコンに記憶されているアカウント情報を一度リセットして、きれいな状態でもう一度サーバーに接続させてみる。「再起動すれば直る」という現象に近いものじゃな。これをOfficeアプリケーションでやってみるんじゃ。
【サインアウト&再サインインの手順】
- WordやExcelなど、どれか一つOfficeアプリを起動する。
- 左上の「ファイル」をクリックし、左側のメニューから「アカウント」を選ぶ。
- ユーザー情報の下に「サインアウト」というリンクがあるので、これをクリックする。確認画面が出たら「はい」を選択じゃ。
- サインアウトできたら、開いているすべてのOfficeアプリ(Word、Excel、PowerPoint、Outlookなど)を完全に終了させる。これが重要じゃぞ。
- 30秒ほど待ってから、もう一度WordかExcelを起動する。
- 自動的にサインインを求められるか、画面上部にサインインボタンが表示されるので、そこから先ほどと同じアカウント情報でサインインし直すんじゃ。
なるほど、一度ログアウトして、アプリを全部閉じるんですね。やってみます!…サインアウトして、全部閉じて、もう一回起動して…サインイン!…うーん、博士、残念ながらまだエラー表示が消えません…。手強いですね、このエラー。

ふむ、アカウント情報の不整合でもないとすると…いよいよ最後の手段じゃ。だが、これで解決する確率は非常に高いぞ。次は、Officeのプログラム自体を修復する「Officeの修復」機能を試すんじゃ。
ステップ3:最終手段! Office自身を修復する「オンライン修復」
これは、Officeのプログラムに何か小さな不具合が起きていた場合に、それを正常な状態に戻してくれる機能じゃ。修復には2種類ある。「クイック修復」と「オンライン修復」じゃ。
クイック修復:インターネットに接続せず、PC内にあるファイルだけで素早く修復を試みる。まずはこちらを試すのが定石じゃ。
オンライン修復:インターネットに接続し、最新のプログラムをダウンロードしながら、より徹底的に修復する。時間はかかるが、効果は絶大じゃ。クイック修復で直らなかった場合は、こちらを実行する。
【Officeの修復手順】
- まず、開いているOfficeアプリをすべて閉じる。
- Windowsの「スタートボタン」を右クリックし、「アプリと機能」(または「インストールされているアプリ」)を選択する。
- アプリの一覧が表示されたら、「Microsoft 365」を探す。
- 「Microsoft 365」の右側にある「…」をクリックし、「変更」を選択する。
- 「どのように修復しますか?」という画面が表示されたら、まずは「クイック修復」を選んで「修復」ボタンを押す。完了したらPCを再起動し、エラーが消えたか確認する。
- それでもダメな場合は、同じ手順で今度は「オンライン修復」を選んで実行する。こちらは時間がかかるので、コーヒーでも淹れて待つと良いじゃろう。完了後、PCを再起動するんじゃ。
なるほど、Office自身を治す機能があるんですね!クイック修復を試して…ダメだったので、今、オンライン修復を実行しています。博士の言う通り、少し時間がかかりそうですね。…お、終わりました!PCを再起動しますね!…起動して…Wordを開くと…博士!エラーが消えました!赤い帯がなくなって、普通に編集できます!やりました!

うむ、よかったよかった!やはりプログラムの軽微な不具合が原因じゃったようじゃな。これで安心して仕事に戻れるじゃろう。
【まとめ:ライセンス認証エラーが出たら】
- ステップ1:Webでライセンスを確認する
- ステップ2:アプリからサインアウト&再サインインする
- ステップ3:Officeの修復(クイック→オンライン)を試す
大抵のトラブルはこの3つの手順で解決するはずじゃ。もし、これらすべてを試しても直らない場合は、会社のライセンス管理に問題がある可能性も考えられるので、その時は情報システム部門の担当者に相談するんじゃぞ。覚えておきなさい。
はい!この3ステップ、しっかり覚えました。これで次からは慌てずに対処できそうです。博士、本当にありがとうございました!
