第9期のごあいさつ
新型コロナウイルス感染症によりお亡くなりになった方々に謹んで哀悼の意を表するとともに、感染された方々やそのご家族に対して心からお見舞いを申し上げます。また、感染拡大防止に向け日々対応されている皆様に感謝と尊敬を表します。
昨年は、新型コロナウイルス感染症の影響により、私たちの暮らしや取り巻く環境が一変しました。世界では二酸化炭素の排出が削減して「インドで数十年ぶりにヒマラヤが見えた」「イタリアのベネチアで濁っていた運河の水が透明になった」等、自然環境に関する驚きのニュースも相次ぎました。日本においては2020年7月に予定していた東京オリンピックが中止になれば東京五輪中止の損失は4.5兆円と考えられています。
一方で昨年の株式市場は、コロナ禍でも失われなかった相場の強さは、しばらく続くと予想する人も多いようです。しかし、業種によっては一喜一憂できる話ではありません。さらにここに来て、第3波の到来により先行きに対する不透明感が強まっています。今後のワクチン・治療法の確立で、医療的には必ず克服する日が来ると確信しています。 「仲間を尊重し、思いやり、互いに成長できる機会を拡げていく」ことが大切になると考えています。
そして、コロナ禍ではこれまで顕在化されていなかった現代社会の課題が浮き彫りになりました。 その中の一つは、「デジタル格差」です。ICT化を進めていなかった企業は、ICTツールの導入やワークフローなど、デジタル化させるための環境整備が整っていないことに気づかされました。
当社では2020年3月2日より、新型コロナウイルス感染のリスクを考慮し、発症と感染を最小限にすべく、いち早くテレワークを実施してきました。社員一同、家族や仲間、取引先や医療従事者を大切にする気持ちを改めて共有して、柔軟に業務体制の整備を進めてきました。更にビジネスの変革が迫られ、仮に今以上に業務体制を変えなければいけない課題ができたとしても、今回の「1人1人が考えて行動する」実績が作れたことは大きな収穫です。 今後に向けてビジネスをより大きく伸展させていくことで多くの雇用を生み出すことが社会的な責務だと考えております。こういった取り組みを地道に進めていきます。
2021年5月15日