アオウル博士: ITとセキュリティの専門家。ミマワリの頼れる相談相手。
ミマワリ: アオウルのキャラクター。PCやスマホは毎日使うけど、たまにツールがうまく使えず困ってしまう。

「ロード中のまま画面が進まない…」「セルに入力してから反映されるまで3秒かかる…」。 Googleスプレッドシートが重いと、業務効率が落ちるどころか、ストレスで寿命が縮まりそうになりますよね。 今回は、肥大化しすぎて動かなくなったスプレッドシートを抱えるミマワリ君を、アオウル博士が「データの断捨離」で救います。
博士、もう限界です!
チームで共有しているプロジェクト管理表を開こうとしたら、緑色のバーが動くばかりで、かれこれ5分も「読み込み中」なんです。やっと開いても、スクロールするたびにカクカクして、仕事になりません!パソコン買い換えるしかないですか?


パソコンのせいにする前に、そのシートの「健康状態」を疑うべきじゃな。
スプレッドシートが重くなる原因は、大抵の場合「ゴミの溜めすぎ」か「計算させすぎ」じゃ。これから教える4つのダイエットを行えば、劇的に軽くなるはずじゃぞ。
第1章:見えないゴミを捨てろ!「空白のセル」削除術

まず一番の無駄は、「使っていない空白セル」じゃ。
スプレッドシートは初期状態で数万個のセルを用意するが、データが100行しかないのに、下の方に「10000行目」まで空白が続いていないか?
えっ、確認してみます…うわっ!データは500行で終わってるのに、スクロールバーが豆粒みたいに小さくて、下に行くと「50000行」まであります!これ、全部読み込んでるんですか?


その通り。空白であっても「そこにある」だけでメモリを食う。
今すぐ以下の手順で削除するのじゃ。
- データが入っている最後の行の、一つ下の行番号をクリックする。
- キーボードの Ctrl + Shift + ↓ (Macなら Command + Shift + ↓) を押して、一番下まで一気に選択する。
- 右クリックして「行 〇〇 – 〇〇 を削除」を選ぶ。
列(横方向)も同様じゃ。使っていないZ列より右側なども削除するだけで、動作は劇的に軽くなるぞ。
第2章:計算させすぎ! 恐怖の「全範囲参照」をやめろ

次に、関数(数式)の書き方じゃ。ミマワリ君、VLOOKUP や SUM を使うとき、こんな風に書いておらんか?
=VLOOKUP(A2, B:Z, 3, FALSE)
この「B:Z」のように、列全体を指定する書き方は便利じゃが、重さの原因になる。
ギクッ!だって、いちいち範囲指定するのが面倒くさいし、データが増えても大丈夫なように「列ごと」指定してました…


それが命取りじゃ。「B:Z」と書くと、スプレッドシートは「一番下の見えない行」まで必死に計算し続ける。数万行分の無駄な計算をさせているのと同じじゃ。
可能な限り =VLOOKUP(A2, B2:Z1000, 3, FALSE) のように、必要な範囲だけを指定するように書き換えるのじゃ。
第3章:過去の栄光を捨てよ!「値のみ貼り付け」
範囲指定、直しました!でもまだちょっと重いです…。
このシート、去年の4月からの売上データが全部入ってて、全部に関数が入ってるんです。これも原因ですか?


大いに原因じゃ!
「去年の4月の売上」はもう変わらない確定した数字じゃろ? なのに計算式(関数)を残したままにしていると、スプレッドシートを開くたびに「再計算」が走ってしまう。
過去の確定データは、コピーして「特殊貼り付け」>「値のみ貼り付け」を行い、ただの数字に変えてしまうのじゃ。計算式が減れば、負荷は激減する。
第4章:最終手段!「条件付き書式」の断捨離
だいぶ軽くなってきました!最後にもう一声、サクサクにしたいです!
そういえば、このシート、みんなでコピペを繰り返してるせいか、セルに色がついてたりついてなかったり、なんか見た目が汚いんですよね。


それじゃ!「条件付き書式」の増殖がトドメを刺している可能性が高い。
コピペを繰り返すと、同じようなルールが「範囲A1:A5」「範囲A6:A10」のように細切れになって何百個も裏側に溜まっていくことがある。これが描画処理を重くするんじゃ。
一度、データ全体を選択して、メニューの「表示形式」>「書式をクリア」をするか、条件付き書式の管理パネルを開いて、不要なルールを全てゴミ箱に捨てるのじゃ。これだけで驚くほど軽くなることもあるぞ。
博士、やりました!
①空白行を全削除
②数式の範囲を限定
③過去データは値のみ貼り付け
④書式をリセット
これをやったら、クリックした瞬間に開く爆速シートに生まれ変わりました!ありがとうございます!


素晴らしい。スプレッドシートはメンテナンスしないとどんどん太っていく生き物じゃ。定期的にダイエットさせて、常にベストな状態で働いてもらうのが、デキるビジネスマンの嗜みじゃよ。


















