アオウル博士: ITとセキュリティの専門家。ミマワリの頼れる相談相手。
ミマワリ: アオウルのキャラクター。PCやスマホは毎日使うけど、たまにツールがうまく使えず困ってしまう。

「ステータスを『完了』にしたら行全体をグレーにしたい!」「期限切れのセルを赤くしたい!」Googleスプレッドシートの「条件付き書式」は、視覚的にデータを管理する最強の機能です。しかし、設定したはずなのにうんともすんとも言わない…。そんな「なぜか色が反映されない」ミステリーに直面したミマワリ君を、アオウル博士が解決へと導きます。
博士、スプレッドシートが反抗期です!「在庫が10個以下になったら赤くする」って設定したのに、在庫が「5」になってもセルの色が白いままなんです。ちゃんと「10以下」って選んだのに…なんで無視するんですか!?


スプレッドシートは反抗などせん。ただ忠実に「ルール」を守っているだけじゃ。条件付き書式が反映されない時、原因は主に3つある。「ルールの優先順位」「参照のズレ」、そして「データの型」じゃ。順番に診断していくぞ。
第1章:そのルール、埋もれてない?「優先順位」の落とし穴

ミマワリ君、そのセルには「他にも条件付き書式」を設定していないか?例えば「在庫あり(1個以上)なら緑にする」みたいなルールじゃ。
あ、はい!前に設定しました。「在庫がある時は安心だから緑色」にしてます。でも今回は「10個以下」だから赤になってほしいんです!


それが犯人じゃ!スプレッドシートの条件付き書式は、「リストの上にあるルールが最優先」される。もし「1以上なら緑」というルールが一番上にあると、「5」という数字は「1以上」の条件を満たすから、そこで判定が終了して緑色のままになる。「10以下なら赤」というルールまで辿り着いていないんじゃよ。
【解決策:ドラッグして順番を変える】
条件付き書式のパネルを開き、「10以下なら赤」のルールの左端にある「点々(⋮⋮)」をつまんで、一番上にドラッグして移動させるのじゃ。これで「まず赤かどうか判定」されるようになるぞ。
第2章:行全体の色が変わらない?「$マーク」の秘密
おお!赤くなりました!順番だったんですね!じゃあ次です。A列に「完了」って入ったら、その行全体(A列〜F列)をグレーにしたいんです。「カスタム数式」で =A1="完了" って入れたんですけど、A列しか色が変わらなかったり、全然違う行に色が着いたりして、もうパニックです!


これも初心者あるある、「絶対参照($)の付け忘れ」じゃな。=A1="完了" という式は、B列にとっては「B1=完了」、C列にとっては「C1=完了」と、参照先がズレていってしまう。
【解決策:列をロックする】
どの列にいても「常にA列を見ろ」と命令するために、Aの前にドルマーク($)をつけるのじゃ。
これで、B列もC列も「A列が完了かどうか」を判断基準にしてくれる。カスタム数式を使う時は\「$」が命だと覚えるんじゃ。
第3章:見た目は数字でも「文字」かも? 型の不一致
博士、すごいです!行全体が変わりました!でも…別のシートで「売上が10000以上なら青」って設定したのに、こっちは全く反応しません。数字も合ってるし、ルールも一番上にしたのに…。


そのデータ、別のシステムからCSVでダウンロードしたものじゃないか?見た目は「10000」でも、スプレッドシートがそれを「文字列(テキスト)」として認識している可能性がある。コンピュータにとって、文字列の「10000」は数字の大きさを持たない。だから「10000以上」という条件に引っかからないんじゃ。
【解決策:表示形式を確認する】
- メニューの「表示形式」>「数字」>「自動」または「数値」を選択する。
- または、
VALUE関数などを使って、一度きれいな数値データに変換してからコピペし直す。
セル内の数字が「左寄せ」になっていたら要注意じゃ(通常、数値は右寄せになる)。それは「私は文字です」というサインじゃからな。
第4章:コピペで増殖? ルールの「断片化」に注意
なるほどー!①まずは「ルールの順番」をチェック。②数式を使うなら「$」を忘れない。③ダメなら「データの型(数値か文字か)」を疑う。この3ステップで、条件付き書式のトラブルは怖くないですね!


その通り。最後にもう一つ。セルをコピペしすぎると、条件付き書式のルールが勝手に分裂して「適用範囲:A1, A3, A5…」のようにバラバラになり、シートが重くなることがある。たまに管理パネルを開いて、同じルールが何個もできていないかチェックし、範囲を「A:A(A列すべて)」のようにすっきりまとめ直すのも大事じゃぞ。整理整頓が、トラブル回避の第一歩じゃ!















