アオウル博士: ITとセキュリティの専門家。ミマワリの頼れる相談相手。
ミマワリ: アオウルのキャラクター。PCやスマホは毎日使うけど、たまにツールがうまく使えず困ってしまう。

「商品コードを入力しただけなのに日付になった!」「2025年のデータを整理したいのに、勝手にスラッシュが入る…」。 Googleスプレッドシートを使っている全人類が一度は経験するこの現象。実はこれ、単なるバグではなく「仕様」なのです。 今回は、新年に向けてデータ整理に追われるミマワリ君を救うべく、アオウル博士が「スプレッドシートの自動変換」を完全にコントロールする方法を伝授します。
博士、もう泣きそうです…。来年の「2025年」に向けた商品リストを作っていたんです。商品コードが「1-1」とか「10-20」とかなんですけど、入力してエンターキーを押した瞬間、「1月1日」とか「2025/10/20」に勝手に変わっちゃうんです!これ、誰かが僕のPCを遠隔操作してイタズラしてるんじゃ…?


ハッハッハ!それは遠隔操作ではない。スプレッドシートの「おせっかい機能(自動フォーマット)」が暴走しておるだけじゃ。
Googleスプレッドシートは賢い反面、気が利きすぎる。「1-1」と入力されると、「おっ、これはきっと1月1日のことだな?直しておいてあげよう!」と勝手に気を利かせて日付データに変換してしまうんじゃよ。
多くの初心者がこの「親切の押し売り」に心を折られてきた。だが安心せい、対処法はちゃんとある。
第1章:なぜ変わる?「数値」と「文字列」の絶対ルール
親切心だったんですね…。でも、コードはコードとしてそのまま残したいんです!どうすればスプレッドシートに「これは日付じゃない!」って分からせることができますか?


方法は大きく分けて2つある。「入力する前」の設定と、「入力しながら」の裏技じゃ。
【正攻法】表示形式を「書式なしテキスト」にする
これが一番確実な方法じゃ。商品コードなどを入力する予定の列(例えばA列)を全て選択し、メニューから以下のように設定する。
- メニューの「表示形式」をクリック
- 「数字」を選択
- 一番下にある「書式なしテキスト」をクリック
これを設定したセルは、何を書いても「ただの文字」として扱われる。たとえ「2025/01/01」と入力しても、日付データにはならず、文字としての「2025/01/01」のままじゃ。
第2章:秒速で解決!魔法の記号「アポストロフィ」
へぇ~!先に設定しておけばいいんですね。でも博士、設定を変えるのすら面倒くさい時とか、たった1個だけセルに入力したい時ってありませんか?もっと手軽な魔法みたいな方法はないんですか?


ずぼらなミマワリ君らしい質問じゃな。よし、とっておきの魔法を教えよう。それは「アポストロフィ(’)」じゃ。
【裏技】先頭に「’」をつけて入力する
入力するときに、キーボードの「7」のキー(Shiftを押しながら7)にある「’」を最初につけてから、「’1-1」と入力してみてごらん。
あ!「1-1」のまま表示されました!しかも、セルの中には「’」が見えないです!不思議!


このアポストロフィは、「ここから後ろは全部ただの文字として扱え!」という強制命令のマークなんじゃ。Excelでも使える共通のテクニックじゃから、覚えておくと一生使えるぞ。
第3章:すでに壊れたデータを救え!復旧の極意
アポストロフィ、最高です!…でも博士、もう手遅れなデータが山ほどあるんです。すでに「1月1日」になっちゃったやつを「1-1」に戻そうとして表示形式を「テキスト」に変えたら、「45658」みたいな謎の数字になっちゃいました!これ、もう壊れちゃったんですか!?


落ち着け。それは「シリアル値」といって、コンピュータが日付を管理するための本当の姿じゃ。
残念ながら、一度日付(シリアル値)に変換されてしまったものを、元の「1-1」という形にボタン一つで戻す魔法はない。だが、諦めるのはまだ早い。
【対処法】TEXT関数で整形して取り出す
もし「2025/01/01」になってしまったデータを「01-01」のような文字に戻したいなら、隣の列にこう入力するんじゃ。
こうすれば、日付データを強制的に指定した形の「文字」として取り出せる。これをコピーして、元の場所に「値のみ貼り付け」すれば復旧完了じゃ!
第4章:2025年問題?「2桁入力」の落とし穴
なるほど、関数で救出するんですね!
あ、そういえば先輩が「2025年問題が怖い」って言ってました。スプレッドシートでも何か関係あるんですか?僕、日付を入れる時、面倒だから「25/1/1」みたいに年を2桁で入れちゃうんですけど…。


そこが落とし穴じゃ!「2桁入力」は非常に危険なんじゃよ。
例えば、少し古いシステムや設定によっては、「30」と入力すると「1930年」と解釈されたり、「29」までは「2029年」だけど「30」からは「1930年」になったりと、区切り(ピボットイヤー)がバラバラなことがある。
Googleスプレッドシートは優秀だから「25/1/1」を今のところ「2025/1/1」と認識してくれるが、未来永劫そうとは限らんし、そのデータをCSVで書き出して別の古い経理ソフトに取り込んだ瞬間、「1925年(大正14年)」として処理される事故は実際に多発しておる。
【鉄則】年は必ず「4桁(西暦)」で入力せよ
「2025/01/01」と4桁で入力すれば、どのソフトでも間違いなく2025年として扱われる。横着をして2桁入力を続けると、いつか痛い目を見るぞ。特に2025年という節目は、システム更改も多く、予期せぬトラブルが起きやすい時期じゃ。基本に忠実であることが、最大の防御策なんじゃよ。
うわぁ、横着してました…。これからはちゃんと「2025」って打ちます!
①勝手な変換は「書式なしテキスト」か「’」で防ぐ。
②壊れたデータは「TEXT関数」で救出。
③年は必ず「4桁」で打つ。
これで年末のデータ整理も怖くないです!博士、ありがとうございました!


うむ。データは会社の資産じゃ。正しく入力し、正しく管理する。その小さな積み重ねが、将来の大きなトラブルを防ぐんじゃよ。さあ、残りのリスト作成も頑張るんじゃぞ!















