アオウル博士: ITとセキュリティの専門家。ミマワリの頼れる相談相手。
ミマワリ: アオウルのキャラクター。PCやスマホは毎日使うけど、たまにツールがうまく使えず困ってしまう。

「AIに任せたから完璧だと思ったのに…」年末の集計作業で、Excel Copilotが出した合計値が合わない!そんな冷や汗をかく経験をしたことはありませんか?実は、最新のAIでも「計算」は苦手分野なのです。なぜ間違いが起きるのか、どうすれば正確に動かせるのか。2025年の最新事情を博士とミマワリくんが検証します。
博士、もうダメです…。Copilot君のことを信じていたのに、裏切られました…。

藪から棒にどうしたんじゃ。恋人の話か?
違いますよ!ExcelのCopilotです!
「今年の売上合計を出して」ってお願いしたら、瞬時に数字を出してくれて感動したんです。でも、念のため電卓で叩いてみたら…数字が全然違うんですよ!どうしてこんな嘘をつくんですか!?

【警告】それはAIが嘘をついたのではない。「AIにさせてはいけない仕事」をさせてしまった君のミスじゃ。
いいか、よく聞くんじゃ。Copilotのような言語モデルは「言葉のプロ」であって、「計算機」ではないんじゃよ。
第1章:なぜ間違う? AIの脳内メカニズム
えっ?でもパソコンの中にいるんですよ?計算なんてお手の物じゃないんですか?

ここが最大の誤解じゃ。AI(LLM)は、「次にくる言葉」を確率で予測して並べているに過ぎない。
例えば「1+1=」と聞かれたら、計算しているのではなく、学習データの中から「2」という文字が続く確率が高いから「2」と答えているだけなんじゃ。
だから、桁数が多い複雑な表計算をさせると、AIは計算しきれずに「それっぽい数字」をでっち上げる(ハルシネーション)ことがある。これが「計算間違い」の正体じゃ。
第2章:【検証】失敗する指示 vs 成功する指示
そ、そんな…。じゃあExcelでCopilotを使う意味ないじゃないですか!

諦めるのは早い。使い方を変えればいいんじゃ。
「AIに計算させる」のではなく、「AIに計算式を書かせる」。これが2025年の鉄則じゃ。
「10月の売上の合計値を教えて」
→ AIが自分で数字を拾って計算しようとして、見落としやミスが発生する。
⭕️ 正しい指示(成功例)
「10月の売上を合計する数式を追加して」
→ AIは「=SUM(…)」という数式をセルに入力する。計算そのものはExcelの機能が行うため、100%正確になる!
なるほどー!!
「答え」を聞くんじゃなくて、「計算のやり方(数式)」を作らせるんですね。それならAIの得意分野だ!

第3章:間違いを防ぐための「3つの下準備」
指示の出し方は分かったな。だが、そもそもデータが汚いとAIは混乱する。以下の3つを守ることで、AIの精度は劇的に上がるぞ。
①「テーブル化」は必須条件
Copilotは、ただのセルの羅列を認識するのが苦手じゃ。データ範囲を選択して「Ctrl + T」を押し、必ず「テーブル」に変換してからCopilotを呼び出すこと。これだけで認識精度が変わる。
②「結合セル」は撲滅せよ
人間には見やすくても、AIにとっては悪夢じゃ。セルの結合があると、AIはどの行がどのデータか判断できなくなる。データベース形式(1行1データ)にするのが鉄則じゃ。
③「表記揺れ」を直しておく
「(株)Aoulu」と「株式会社アオウル」は、AIによっては別の会社とカウントしてしまうことがある。これもCopilotに「A列の社名の表記揺れを統一して」と指示すればやってくれるから、集計前に必ず実施するんじゃ。
第4章:まとめ
博士、ありがとうございます!
Copilotが悪いんじゃなくて、僕の使い方が「AI任せ」すぎたんですね。
これからは「数式を作ってもらう」「データはきれいに整える」を徹底します!

うむ。AIは最強の「アシスタント」だが、責任を取れるのは人間だけじゃ。AIが出した数式や結果を最後にチェック(検証)する目を持ってこそ、真の「AI使い」と言えるんじゃよ。
さあ、気を取り直して年末の業務を片付けるぞ!