Googleドライブ共有の落とし穴と解決策 ~アカウント不要の「ビジター共有」徹底ガイド~ 業務でのファイル共有、まだメールに添付していませんか?

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登場人物

アオウル博士: ITとセキュリティの専門家。ミマワリの頼れる相談相手。

ミマワリ: アオウルのキャラクター。PCやスマホは毎日使うけど、たまにツールがうまく使えず困ってしまう。

業務でのファイル共有、まだメールに添付していませんか? 「容量オーバーで送れない」「相手が古いファイルを見てしまった」といったトラブルは、Googleドライブの**「リンク共有」で解決できます。 今回は、意外と知られていないセキュリティ設定や、Googleアカウントを持たない相手への「ビジター共有」、そして多くの人がハマる「共有ドライブでのエラー」の解決法**まで、博士に徹底解説してもらいます。

博士! クライアントに動画資料を送りたいんですけど、「容量が大きすぎます」ってメールが返ってきちゃいました…。やっぱり分割して送るしかないんでしょうか?

ミマワリ

アオウル博士

おや、ミマワリ君。まだ添付ファイルで消耗しているのかね? 今すぐGoogleドライブの「リンク共有」に切り替えるんじゃ。メール添付と比べて3つの大きなメリットがあるぞ。

1. なぜ「添付」より「リンク共有」なのか?

アオウル博士

リンク共有のメリットはこの3つじゃ。

  • 容量無制限:GB単位の動画も大量の資料も、URL1つで送信可能じゃ。
  • 常に最新版:ファイルを更新すれば、相手も自動的に最新版を見られる。「修正版を再送します」という手間がなくなるぞ。
  • 送信後も「取り消し」可能:これが大きい。万が一誤送信しても、後から権限を削除すれば相手は見られなくなる。添付ファイルではこうはいかんからの。

2. 実践テクニック:ダウンロード禁止設定

それは便利ですね! でも、「相手に見せたいけど、勝手に保存(ダウンロード)されたくない」っていう機密資料もあるんです。そういう時はどうすれば?

ミマワリ

アオウル博士

その場合は「ダウンロード禁止設定」を行うんじゃ。

  1. 対象ファイルを右クリックし、[共有] を選択。
  2. 右上の 歯車アイコン(設定) をクリック。
  3. 「閲覧者と閲覧者(コメント可)に、ダウンロード、印刷、コピーの項目を表示する」のチェックを外す。

あとは通常通り、権限を [閲覧者] にして共有するだけじゃ。これで相手はブラウザで見ることはできても、ファイルを持ち出すことはできなくなるぞ。

3. アカウントがない相手には「ビジター共有」

なるほど!

あと、取引先によっては「Googleアカウントを持っていない」って言われることもあって…。そういう人にはやっぱり添付ファイルしかないですか?

ミマワリ

アオウル博士

いや、「ビジター共有」を使えば解決じゃ!

相手がアカウントを持っていなくても、メールで届くPINコード(本人確認用の数字)を入力すれば、7日間ファイルにアクセスできる。面倒な会員登録は一切不要じゃ。

※重要:【管理者向け】設定の落とし穴

ただし、これには管理者の設定が必要じゃ。表記が非常に分かりにくいから、管理画面で以下の項目をよーく確認する必要があるぞ。

Google 管理コンソール (admin.google.com) の設定手順:

  1. [アプリ] > [Google Workspace] > [ドライブとドキュメント] > [共有設定] を開く。
  2. [共有オプション] を展開。
  3. 「許可リスト登録済みドメイン」等を使っていても、その下にある以下の項目に必ずチェックを入れること。

    ☑ 「(組織名)のユーザーまたは共有ドライブが、Google アカウントを使用していない(組織名)外のユーザーとアイテムを共有することを許可する」

※画面上では「ビジター」という言葉が使われていないことがあるので注意じゃ!

4. 共有ドライブで共有できない場合

博士、実はさっきチームの「共有ドライブ」でビジター共有を試したんですが、「Google アカウントのないメールアドレスと共有することはできません」ってエラーが出ちゃって…。設定は合ってるはずなのに、どうしてですか?

ミマワリ

アオウル博士

そこが多くの人がハマる最大の落とし穴じゃ! 原因は主に2つある。

原因①:共有ドライブ自体の設定制限

その共有ドライブの設定で、外部共有が禁止されている可能性がある。管理者に頼んで「共有ドライブの設定」から「[組織名] の外部のユーザーにファイルへのアクセス権を付与する」にチェックを入れてもらう必要がある。

原因②:メンバーとして追加しようとしている(★最重要)

ミマワリ君、もしかして共有ドライブの右上にある「メンバーを管理」から相手を追加しようとしなかったか?

❌ NGな操作:

共有ドライブの「メンバー」としてビジターを追加しようとする。

ビジターは共有ドライブの「メンバー」にはなれないんじゃ!


⭕ OKな操作:

共有ドライブの中にある「ファイル」または「フォルダ」を右クリックして [共有] する。

→ メンバー追加ではなく、中身のデータに対して個別に招待すれば、問題なく送信できるぞ。

ああっ! まさにメンバーに追加しようとしてました!

「中身のファイル」を右クリックして共有すればいいんですね。これでもう迷いません!

ミマワリ

アオウル博士

うむ。Googleドライブの共有機能は、設定さえ正しく行えば、メール添付よりもはるかに安全で便利じゃ。 特に「共有ドライブではメンバー追加できない(ファイル単位で共有する)」という仕様は意外な落とし穴じゃから、しっかり覚えておくように。これでファイル共有マスターじゃな!

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