アオウル博士: ITとセキュリティの専門家。ミマモリの頼れる相談相手。
ミマモリ: アオウルのキャラクター。PCやスマホは毎日使うけど、セキュリティはちょっと苦手。
Google Chatでのメンションの正しい使い分け、SpaceやスレッドでのGoogleドライブファイル(Excel/PDF)のスマートな共有方法を徹底解説。ファイル添付はもう古い?2025年の最新マナーと効率化テクニックを、IT専門家のアオウル博士が会話形式でわかりやすく伝授します。

はぁ…もう嫌になっちゃいます。さっきチームのチャットスペースで「佐藤さん、資料見てください!」って送ったのに、全然気づいてもらえないんです。それに、Excelファイルを共有しようと思ったら、一度PCに保存して、それをドラッグ&ドロップして…ってやってたら「最新版はどれ?」って怒られちゃうし…。

喝ッ!!ミマモリ君、それはあまりにも「昭和」なやり方じゃ!
君が今やっていることは、最先端のスマートフォンを使って、モールス信号を送っているようなものじゃよ。Google Workspaceの「連携力」を全く活かせておらん!今日は、検索ランキングでも常に上位のお悩み、「ChatとDriveの正しい連携術」をマスターしてもらうぞ。
も、モールス信号…。そこまでですか?ぜひ教えてください!僕、もっとスマートに仕事がしたいです!

気づかれない悲劇を防ぐ!「メンション」の極意
まずは基本中の基本、「メンション」じゃ。ミマモリ君、君はチャットで佐藤さんを呼ぶ時、ただ「佐藤さん」と文字で打っていないか?
はい、丁寧に「佐藤さん、お疲れ様です」って書いてますけど…これじゃダメなんですか?

それが落とし穴じゃ!ただのテキストでは、相手のスマホやPCに「通知」が飛ばないことが多いんじゃよ。忙しい人はチャットの流れを全て読んではおらん。そこで使うのが「@(アットマーク)」じゃ!
【正しいメンションの手順】
- メッセージ入力欄で、半角の「@」を入力する。
- メンバーの候補リストが出てくるので、送りたい相手(例:佐藤さん)を選ぶ。
- 名前が青字や背景色付きで表示されたら成功じゃ!
これで相手には「あなた宛のメッセージですよ!」という強力な通知が届く。これをやらないのは、雑踏の中でボソボソと名前を呟いているようなものじゃ。
なるほど!「@」を入れるだけでリストが出るんですね。簡単!
あ、じゃあ全員に見てほしい時は、ひとりずつ全員選ぶんですか?それは面倒だなぁ。

そこには「警告」が必要じゃ。全員に送りたい場合は「@all(すべて)」という機能がある。これを使えば、スペース内の全員に通知が飛ぶ。
だが、乱用は厳禁じゃ!
想像してごらん。何十人もいるスペースで、誰かが「お菓子買いました @all」「天気いいですね @all」なんてやったらどうなる?みんなのスマホが鳴り止まず、本当に重要な業務連絡が埋もれてしまう「オオカミ少年」状態になるんじゃ。
- 個人指定メンション:基本はこれ。特定の誰かに用がある時。
- @all(全体メンション):緊急連絡や、絶対に全員が反応すべき時だけ使う「伝家の宝刀」。
この使い分けができるのが、デキるビジネスマンじゃよ。
【2】脱・ファイル添付!スペースでの「スマート共有術」
メンションは分かりました!次はファイルの共有です。僕、いつもExcelで作った資料をデスクトップに保存して、チャットにドラッグ&ドロップしてるんですけど…これじゃダメなんですか?

それが「先祖返り」というやつじゃ!せっかくクラウドを使っているのに、一度ローカル(自分のPC)に落としてどうする!
ファイルを直接添付してしまうと、以下のような「3重苦」が発生する。
- どれが最新かわからない:修正するたびに「資料_v2.xlsx」「資料_修正版.xlsx」が増えていく。
- セキュリティリスク:ファイルそのものがコピーされて出回ってしまう。
- ストレージの無駄:同じファイルが何個も保存される。
Google Chat(スペース)では、「ドライブ内のファイルを直接リンクさせる」のが正解じゃ!これなら、中身を修正してもリンクは同じままで、常に全員が最新版を見られる。
うわぁ、まさにその「どれが最新?」でよく怒られてます…。どうやればいいんですか?

手順は驚くほど簡単じゃ。
【スペースでのGoogleドライブ共有手順】
- メッセージ入力欄の左側にある「+(プラス)」ボタンを押す。
- メニューから「ドライブのファイル」アイコンを選ぶ。
- 共有したいファイル(Excel、PDF、ドキュメント等)を選んで「選択」を押す。
- メッセージ入力欄にファイルが追加されるので、送信ボタンを押す。
ここからがChatの賢いところじゃ。送信ボタンを押した瞬間、「アクセス権限をどうしますか?」と聞いてくることがある。
- 閲覧者:見るだけ(勝手に編集されたくない時)。
- コメント可:コメントだけできる。
- 編集者:みんなで書き込みたい時。
この時、スペースのメンバー全員に一括で権限を付与できるんじゃ。わざわざドライブの画面に行って「共有設定」を開く必要はない。これが「時短の秘密」じゃよ。
【3】会話が迷子にならない!「スレッド」での共有テクニック
すごい!自動で権限設定まで聞いてくれるんですね。
最後にもう一つ聞きたいことが…。話題がどんどん流れていっちゃう中で、「あの件の資料です」って出したい時、どうすればいいですか?新しい投稿として出すと、何の話か分からなくなりそうで。

いい質問じゃ!そこで使うのが「スレッド(返信)」内での共有じゃ。
メインのタイムラインにポンとファイルを置くと、前後の文脈が切れてしまう。必ず「元の話題」に対して「返信」する形でファイルを置くのが、デキる大人のマナーじゃ。
【スレッド内でのファイル共有手順】
- 関連する会話(元の投稿)にカーソルを合わせ、吹き出しマークの「返信」を押す。
- 画面右側(または下部)にスレッド画面が開く。
- スレッドの入力欄で、先ほどと同じように「+」ボタン → 「ドライブのファイル」を選ぶ。
- ファイルを選んで送信!
こうすれば、「ああ、この前の会議の議事録ね」と一目でわかる。情報が整理整頓され、後から検索もしやすくなるんじゃ。「情報は文脈と一緒に保存する」。これを忘れてはいかんぞ。
博士、ありがとうございます!
「@」で確実に届ける
ファイルは「添付」せず「リンク」する
文脈に合わせて「スレッド」に入れる
この3つを守るだけで、僕も「ITデキる系」になれそうな気がしてきました!

うむ、その意気じゃ!ツールに使われるのではなく、ツールを使いこなしてこそプロフェッショナル。小さな「共有」の改善が、チーム全体の大きな「時間」を生み出すんじゃよ。さあ、今すぐチームのスペースで実践してみるのじゃ!