「私たちのウェブサイト、ちゃんと見られているのかな?」 サイト運営に関わる方なら、誰もが一度はこう思ったことがあるのではないでしょうか。
ウェブサイトの健康状態を知るための指標はたくさんありますが、まず最初に注目していただきたいのが**「新規ユーザー数」**です。これは、あなたの会社の新しい”ファン”がどれだけ増えているかを示す、とても大切な数字なのです。
そもそも「新規ユーザー」ってどんな人?
「新規ユーザー」を実店舗に例えるなら、**「初めてお店のドアを開けて入ってきてくれたお客様」**のことです。
- 新規ユーザー:初めてあなたのサイトを訪れた人
- リピーター(再訪問ユーザー):以前にも来たことがある、お得意様
どんなに素敵なお店でも、新しいお客様が来なくなってしまっては、未来の成長は望めませんよね。ウェブサイトも同じです。常に新しい人が訪れてくれることで、ビジネスは成長していきます。「新規ユーザー数」は、いわば未来の顧客候補がどれだけいるかを示す、先行指標なのです。
なぜ「新規ユーザー数」が大切なの?
この数字に注目すると、ビジネスにとって重要な2つのことが分かります。
- 認知度・知名度が上がっているかが分かる 新規ユーザー数が増えているということは、広告やSNS、口コミなどを通じて、あなたの会社やサービスを新しく知ってくれた人が増えている証拠です。これは、知名度向上の取り組みがうまくいっているポジティブなサインと言えます。
- ビジネスの成長エンジンになる 新しいお客様が増えなければ、将来の売上につながる「お得意様」も増えません。新規ユーザーは、将来あなたのサービスを購入してくれたり、何度もサイトを訪れてくれるファンになったりする可能性を秘めた、ビジネスの成長のタネなのです。
数字の「増減」から何を読み解く?
定期的にこの数字をチェックすることで、サイトの状態をより深く理解できます。
- もし、新規ユーザーが増えていたら… 素晴らしいことです!実施した広告キャンペーンや、SNSでの投稿、メディアでの紹介などが成功しているのかもしれません。「どの入口(チャネル)から来た新しいお客様が多いのか?」を分析することで、成功の要因を特定し、さらにその流れを大きくすることができます。
- もし、新規ユーザーが減っていたら… これは注意信号かもしれません。情報発信の量が減っていたり、広告の効果が薄れていたりする可能性があります。「なぜ新しい人が来てくれなくなったのだろう?」と立ち止まって考える良い機会です。新しい情報発信の方法を試したり、広告の内容を見直したりするきっかけになります。
どこで見れるの?
この「新規ユーザー数」は、Googleアナリティクス(GA4)で簡単に確認できます。
「レポート」 → 「集客」 → 「ユーザー獲得」
この画面を開くと、指定した期間に何人の「新規ユーザー」が訪れたかを見ることができます。先月や前年と比べる機能もあるので、ぜひ活用してみてください。
まとめ:数字を見て、次の一歩を考えよう
「新規ユーザー数」は、単なる数字ではありません。それは、あなたのビジネスに新しく興味を持ってくれた人々の「声なき声」です。
この数字を定期的にチェックし、「なぜ増えたのか」「なぜ減ったのか」を考える習慣をつけることで、ウェブサイトはもっと力強いビジネスの味方になります。
まずは一度、ご自身のサイトの「新規ユーザー数」を覗いてみてはいかがでしょうか。そこから、次にとるべきアクションのヒントがきっと見つかるはずです。