パソコンを使っていると、ごく稀に「どうしても削除できないファイル」に遭遇することはありませんか? ゴミ箱にドラッグしても、右クリックから「削除」を選んでも反応なし…。「え、これって一体どうなってるの!?」と焦ってしまいますよね。
実は、このような「消せないファイル」にはいくつか原因がありますが、今回ご紹介するのは**「ファイル名が長すぎる」**ことが原因で削除できなくなった時の対処法です。
ファイル名が長すぎると何が起こるの?
Windowsのシステムには、ファイル名や保存場所を示す「パス」の長さに制限(通常は255文字)があります。インターネットからダウンロードしたファイルなどで、この制限を超える長い名前のファイルができてしまうと、パソコンがそのファイルを正しく認識できなくなり、通常の操作では削除できなくなってしまうんです。
ちょうど、いつも通っている道の名前が急に長くなりすぎて、カーナビが道を認識できなくなるようなイメージですね。
困った時の「お助けファイル」の作り方
そんな「消せないファイル」に出会ってしまった時の奥の手が、今回ご紹介する**「バッチファイル」**を使った強制削除です。バッチファイルは、パソコンへの指示(コマンド)をまとめた小さなプログラムのようなもので、これを使うと通常では難しい操作も実行できるようになります。
難しそうに聞こえるかもしれませんが、ご安心ください! 作り方はとても簡単です。
- メモ帳を開いて、以下の文字をコピー&ペーストします。
DEL /F /A /Q \\?\%1 RD /S /Q \\?\%1
(これは「このファイルを強制的に削除してください」という命令です。)
- 名前を付けて保存します。
- ファイル名:「強制削除.bat」
- ファイルの種類:「すべてのファイル」
- 保存場所:デスクトップなど、わかりやすい場所
- 削除したいファイルを「強制削除.bat」のアイコンにドラッグ&ドロップ! すると、画面が一瞬暗くなり、ファイルが削除されます。もしすぐに消えなくても、焦らずに少し待ってみてください。裏側で処理が進んでいて、いつの間にか消えていることがあります。
💡ワンポイントアドバイス!
この「強制削除.bat」は、とても強力な力を持っています。そのため、誤って大切なファイルを削除してしまわないよう、使い終わったらすぐにゴミ箱に入れておくのがおすすめです。「また消せないファイルができたら、その時に作り直そう」くらいの気持ちでいると安心ですよ。
いかがでしたでしょうか? 今回ご紹介した方法は、いざという時に役立つパソコンのちょっとした裏ワザです。もし「あれ、ファイルが消せない!」という事態に遭遇したら、ぜひ思い出してみてくださいね。
ご不明な点がありましたら、お気軽にお声がけください。