「うちの社内ポータル、古くて使いにくい…」そんな悩みをGoogleサイトで解決!専門知識ゼロでも、おしゃれで社員が毎日見たくなる社内ポータルを作る方法を専門家が会話形式で徹底解説。テンプレート選びのコツから、プロっぽく見せるデザインの秘訣まで、具体的な手順が満載です。
博士、相談があるんです…。うちの会社の社内ポータルサイトが、正直言って…ダサくて、使いにくいんです。情報も古いし、どこに何があるかわからないから、誰も見てくれなくて…。

おお、ミマワリ君。それは多くの会社が抱える共通の悩みじゃな。情報共有の拠点であるはずのポータルが、いつしか「情報の墓場」になってしまう…。実に嘆かわしいことじゃ。
そうなんです!そこで、僕が新しく作り直すことになったんですが、Webの専門知識なんてないし…。でも、どうせ作るなら、みんなが「お、いいね!」って思ってくれるような、おしゃれで使いやすいサイトにしたいんです!Googleサイトなら、僕みたいな素人でも作れるって聞いたんですけど、本当ですか?

その意気や、良し!ミマワリ君、まさにその悩みを解決するために「Googleサイト」はあるんじゃ。HTMLやCSSといった専門知識は一切不要。まるでパワーポイントを操作するような直感的な感覚で、プロ顔負けのサイトが作れるんじゃよ。今日はワシが、その秘訣をゼロから徹底的に伝授しよう!
ステップ1:そもそも「良い社内ポータル」って何だろう?
ありがとうございます!心強いです!
…えーっと、まず何から始めれば…?いきなり「おしゃれに!」と思っても、何から手をつけていいか…。

ふむ。良い質問じゃ。焦って作り始める前に、まずは「ゴール」を明確にすることが成功の秘訣じゃ。見た目がおしゃれなだけでは、結局使われなくなってしまうからの。
社員に愛される「良い社内ポータル」には、3つの条件があるんじゃ。
- ① 情報が見つけやすいこと(実用性): 「あの申請書どこ?」「経費精算のルールは?」と思った時に、30秒以内に目的の情報にたどり着けるか。これが最も重要じゃ。
- ② 見るのが楽しくなること(エンゲージメント): 社内のニュースや、新しい仲間の紹介、イベントの写真など、仕事に直接関係なくても、会社に来るのが少し楽しくなるようなコンテンツがあるか。
- ③ デザインが洗練されていること(視覚的魅力): そして、ミマワリ君が目指す「おしゃれ」さじゃな。ごちゃごちゃしておらず、統一感があり、見ていて疲れないデザインは、無意識のうちにサイトへの信頼感を生むんじゃ。
なるほどー!ただおしゃれなだけじゃダメで、「使いやすさ」と「楽しさ」も大事なんですね。今のポータルは、その全部が足りてないです…。よし、この3つを目標にします!

ステップ2:設計図を描こう!サイト制作前の「仕込み」が成功を左右する
うむ。では次に、実際にGoogleサイトを触る前に、下準備をするんじゃ。家を建てる前に設計図を描くのと同じじゃな。この「仕込み」が、後の作業を圧倒的に楽にし、サイトの質を大きく左右するんじゃよ。
設計図、ですか。具体的には何をすればいいんでしょう?

やることは3つじゃ。
仕込み①:載せる情報を書き出す(コンテンツの棚卸し)
まずは、新しいポータルにどんな情報が必要か、箇条書きで良いから全部書き出すんじゃ。「会社規定」「各種申請書」「慶弔連絡」「ITヘルプデスク」「社員名簿」「今月のニュース」…といった感じじゃな。これをやることで、必要なページ構成が見えてくる。
仕込み②:サイトの骨格を決める(サイトマップ作成)
①で書き出した情報を、グループ分けしていくんじゃ。これがサイトのメニューになる部分じゃな。
例えば、こんな感じじゃ。
- ホーム(トップページ)
- 会社情報(企業理念、沿革、アクセスなど)
- 各種手続き(経費精算、勤怠、福利厚生の申請など)
- 部署一覧(各部署の役割、メンバー紹介など)
- お役立ち情報(ITヘルプ、社内ツールマニュアルなど)
- お知らせ(全社向けニュース、イベント情報など)
仕込み③:デザイン素材を集める(お料理の具材集め)
おしゃれなサイトに欠かせないのが、デザインの素材じゃ。これらを事前にフォルダにまとめておくと、後が本当に楽になるぞ。
- 会社のロゴデータ(背景が透明なPNG形式が望ましい)
- 会社のブランドカラー(赤なら#FF0000のようなカラーコード)
- オフィスや社員が写った高画質の写真
- 使いたいアイコンのイメージ
うわー、なるほど!いきなり作り始めるより、これをやっておくだけで、作るべきものがハッキリしますね!特にデザイン素材集めは、後から「あのロゴどこだっけ?」って探す手間が省けてすごく効率的そうです!

ステップ3:いよいよ実践!Googleサイトをおしゃれにする基本テクニック
うむ。準備は万端じゃな!では、いよいよGoogleサイトを使って、設計図を形にしていくぞ。ここからは、ミマワリ君が知りたかった「おしゃれに見せる」ための具体的なテクニックを伝授しよう。
テクニック①:サイトの第一印象を決める「テーマ」と「テンプレート」を使いこなす
テンプレート!それ、気になってました!ゼロから作るのは大変そうなので、おしゃれなテンプレートを使いたいんです。

うむ。テンプレートはサイトの骨格になる非常に重要な要素じゃ。Googleサイトには、最初から「プロジェクト」や「チーム」といった基本的なテンプレートが用意されておる。まずはこれらを覗いて、自分の作りたいイメージに近いものを選ぶのが良いスタートじゃ。
そして、テンプレートを選んだら、次に重要なのが「テーマ」のカスタマイズじゃ。画面右側のメニューにある「テーマ」タブを開いてみよう。ここでサイト全体のフォントや色を統一できるんじゃ。
【プロの秘訣】
「テーマを作成」機能を使うんじゃ!ここで、仕込み②で準備した会社のロゴやブランドカラーを設定する。たったこれだけで、サイト全体に「公式感」「統一感」が生まれ、一気におしゃれでプロフェッショナルな印象になるぞ。
テクニック②:情報は「見せる」時代へ!レイアウトと画像で視線を誘導する
統一感、大事ですね!でも、トップページとか、情報をたくさん載せたいページが、どうしても文字だらけでごちゃごちゃしちゃうんです…。

その問題を解決するのが、画面右側の「挿入」タブにある「コンテンツブロック」じゃ。これは「画像+テキスト」「画像3枚」といったように、あらかじめデザインされたレイアウトのひな形じゃな。これを使うことで、情報を整理整頓し、視覚的に分かりやすく配置できるんじゃ。
文字だけの説明よりも、関連する写真やイラストを添えるだけで、格段に内容が頭に入りやすくなる。例えば、「社員名簿」という文字リンクだけでなく、社員の集合写真と一緒に配置するだけで、クリックしたくなりはせんか?
【プロの秘訣】
「余白」を恐れないことじゃ。「スペーサー」という機能を使って、コンテンツとコンテンツの間に適度な余白を入れるんじゃ。ぎゅうぎゅうに詰め込むのではなく、ゆとりを持たせることで、洗練された印象を与え、見る人のストレスを軽減できるんじゃよ。
ステップ4:ライバルに差をつける!プロ感が増す応用テクニック
テーマとコンテンツブロック、余白…。なるほど、基本的な機能だけでも、意識するだけで全然違ってきそうですね!もっと「おっ!」と思わせるような、上級者向けの技はありますか?

もちろんだとも。ここからは、他の社内ポータルと一歩差をつけるための応用技を3つ紹介しよう。
応用技①:サイトの顔!ヘッダー画像をオリジナルにする
ページの最上部に表示されるヘッダー画像は、サイトの顔じゃ。ここに、仕込み③で用意したオフィスのおしゃれな写真や、会社のロゴを入れたオリジナルの画像を設定するだけで、ぐっと「自分たちのサイト」という感じが出る。Canvaなどの無料デザインツールを使えば、簡単にプロ並みのバナーが作れるぞ。
応用技②:わかりやすさが飛躍的に向上!「ボタン」機能の活用
「申請書はこちら」のような重要なリンクは、ただのテキストリンクではなく、「ボタン」機能を使って目立たせるんじゃ。どこをクリックすれば良いかが一目瞭然になり、ユーザーを迷わせない。色や形(塗りつぶし/枠線)を変えることで、情報の優先順位を視覚的に示すこともできるぞ。
応用技③:Google Workspace連携の真骨頂!「埋め込み」機能を使いこなす
これぞGoogleサイトの真価じゃ!例えば、「今月のイベント」ページにはGoogleカレンダーを、「プロジェクト進捗」ページにはGoogleスプレッドシートのグラフを、「研修資料」ページにはGoogleスライドを、そのまま埋め込むことができるんじゃ。元データを更新すれば、サイトの情報も自動で最新になる。これで「情報が古い」問題は一気に解決じゃ!
埋め込み機能、すごいですね!特にカレンダーやスプレッドシートが自動で更新されるなんて…!これなら、サイト更新の負担も軽くなるし、いつでも新しい情報を見てもらえる!まさに一石二鳥ですね!

その通りじゃ。良い社内ポータルとは、一度作って終わりではない。「育てる」ものなんじゃ。Googleサイトなら、その育成が誰でも簡単にできる。さあ、ミマワリ君。これで君も、社員みんなから感謝される、おしゃれで実用的な社内ポータルサイトを作れるはずじゃ。まずは、今日話したステップ1と2の「設計図」から始めてみるんじゃぞ!
博士、本当にありがとうございました!なんだか、僕にもできる気がしてきました!まずは設計図から…!そして、みんなが毎日アクセスしたくなるような、最高の社内ポータルを作ってみせます!
