出勤してパソコンの電源を入れ、まず勤怠管理システムにログイン。次に社内ポータルサイトを開き、それからメールをチェック…。 このように、毎朝決まって開くウェブページやフォルダはありませんか?
一つ一つの作業は小さくても、毎日となると意外と手間がかかるもの。 「この最初の数クリックだけでも自動化できたら、少しは楽になるのに…」 そんな風に思ったことがある方も、少なくないのではないでしょうか。
実は、Windowsの簡単な設定一つで、パソコンを起動したときに、いつも使う特定のウェブページを自動で開くことができるんです!
この設定をしておけば、
- クリックの手間が省けて、作業の時短に繋がる
- 勤怠の打刻など、大切な作業のし忘れを防げる
- パソコンを起動したら、すぐに仕事モードに入れる
といったメリットがあります。 今回は、誰でも数分でできる、この便利な設定方法をご紹介します。
設定はかんたん2ステップ!
専門的な知識は一切不要です。以下の手順に沿って、一緒に設定してみましょう。
【ステップ1】ウェブページの「分身(ショートカット)」を作成しましょう
まずは、パソコン起動時に自動で開きたいウェブページの「ショートカット」をデスクトップに作成します。ショートカットとは、そのページに一瞬で飛べる「近道ボタン」のようなものです。
- 自動で開きたいウェブページを開き、画面上部のアドレスバーに表示されているURL(例:
https://...
)をコピーします。 - デスクトップ画面の何もないところで右クリックし、メニューから**「新規作成」にカーソルを合わせ、「ショートカット」**をクリックします。
- 「どの項目のショートカットを作成しますか?」というウィンドウが開きます。「項目の場所を入力してください」という欄に、先ほどコピーしたURLを貼り付け、「次へ」をクリックします。
- ショートカットの名前を入力します(例:「勤怠管理」「社内ポータル」など、分かりやすい名前がおすすめです)。最後に「完了」をクリックすれば、デスクトップにショートカットアイコンが作成されます。
※画像はイメージです。
【ステップ2】魔法のフォルダ「スタートアップ」に登録しましょう
次に、作成したショートカットを「スタートアップ」という特別なフォルダに入れます。このフォルダに入れたものは、Windowsが起動する際に自動的に実行してくれる仕組みになっています。
- キーボードの
Windows
キーを押しながらR
キーを押します。(または、スタートボタンを右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択します) - 「ファイル名を指定して実行」という小さなウィンドウが開くので、名前の欄に半角で
shell:startup
と入力し、「OK」ボタンをクリックします。 - 「スタートアップ」という名前のフォルダが開きます。
- 最後に、デスクトップに作成したウェブページのショートカットを、この「スタートアップ」フォルダの中にドラッグ&ドロップで移動させます。
※画像はイメージです。
設定は、これだけで完了です!
実際に確認してみましょう
一度パソコンを再起動してみてください。 Windowsが立ち上がると、自動的にブラウザが起動し、設定したウェブページが表示されるはずです。
(ポイント) パソコンの起動直後にパッと表示されるというよりは、少し待ってから(数十秒後など)表示されることが多いです。朝のコーヒーを準備している間に、自動で仕事の準備が整っている、というイメージが近いかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。 この簡単な設定一つで、毎日の小さな「面倒」が解消され、よりスムーズに業務を開始できます。
今回はウェブページを例にご紹介しましたが、この方法は毎日使うExcelファイルやアプリケーションソフトなどにも応用可能です。それらのショートカットを同じように「スタートアップ」フォルダに入れるだけで、同様に自動で起動してくれます。
ぜひ、あなたのパソコンにもこの「おもてなし設定」を施して、快適なPCライフをお過ごしください。