皆さんは、インターネットで何かを調べていたり、SNSを見ているときに、ふと目に入った広告を「クリックしなかった」けれど、後日その商品やサービスが気になって、改めて検索して購入したり、申し込んだりした経験はありませんか?
実は、こういった「広告を直接クリックしなかったけれど、後から購買などの行動につながった」ケースも、広告の効果としてしっかりと評価されているんです。それが今回ご紹介する**「ビュースルーコンバージョン」**という考え方です。
「見ただけ」でも、ちゃんと意味がある!
インターネット広告というと、「クリックしてサイトに来てもらうこと」が重要だと思われがちです。もちろん、クリックは大切ですが、それだけが広告の効果ではありません。
たとえば、テレビCMを想像してみてください。CMを見たからといって、すぐに電話したり、お店に駆け込んだりする人は少ないですよね。でも、CMを見たことでその商品やサービスを知り、「あ、そういえばこんなものがあったな」と頭の片隅に残ります。そして、何か必要になったときに、そのCMを思い出して購入につながる、ということがよくあります。
インターネット広告の**「ビュースルーコンバージョン」**も、まさにこれと同じです。
ビュースルーコンバージョンって、具体的にどういうこと?
簡単に言うと、以下の流れでコンバージョン(商品の購入やサービスの申し込みなど、お客様にとっての目標達成)に至ることを指します。
- 広告を見た(しかしクリックはしない)
- Webサイトを見ているときに、ディスプレイ広告が目に留まった。
- SNSで動画広告をなんとなく視聴した。
- 別の方法でコンバージョンに到達する
- 後日、広告で見た商品名を検索してECサイトにアクセスし、購入した。
- サービス名が気になり、直接WebサイトのURLを入力してアクセスし、資料請求した。
この時、「最初に見た広告」が、直接のクリックがなくてもコンバージョンに貢献したと判断し、「ビュースルーコンバージョン」としてカウントされるのです。
なぜ「ビュースルー」が大切なの?
このビュースルーコンバージョンが注目されるのは、次のような理由があります。
- 広告の「本当の力」が見えてくる クリックされた数だけでは測れない、広告の認知拡大やブランディング効果を数値で把握できます。広告は、すぐにクリックされなくても、お客様の記憶に残り、後々の行動につながる「きっかけ」を作っているんですね。
- お客様の行動をより深く理解できる お客様が広告を見てから、どのようなプロセスを経てコンバージョンに至るのか、その行動パターンをより詳細に分析することができます。
- 広告戦略をより賢く立てられる クリックには繋がらなくても、ビュースルーコンバージョンが高い広告は、実は「見込み客の心に響いている」可能性があります。そうした広告に力を入れることで、費用対効果の高い広告運用が可能になります。
特に、新しい商品やサービスを広く知ってもらいたい、ブランドイメージを高めたいといった目的の広告では、このビュースルーコンバージョンが非常に重要な指標となります。
まとめ
「広告効果」というと、どうしても「クリック数」や「直接的な購入数」に目が行きがちですが、お客様の行動はもっと複雑で、一度の接触で全てが決まるわけではありません。
**「ビュースルーコンバージョン」**は、お客様が広告を「見ただけ」でも、それがその後の行動に繋がる大切な一歩であることを示してくれます。私たちがご提案する広告戦略では、このビュースルーコンバージョンも重視し、お客様のビジネスの成長を多角的にサポートしてまいります。
広告の隠れた効果を最大限に引き出し、より効率的にお客様の心を掴むために、ビュースルーコンバージョンを意識した広告運用を一緒に考えていきませんか?