広告が「どこに表示されるか」がビジネスを左右する! Google広告オークション分析レポートで上位掲載率をチェックしよう

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Google広告を運用されている皆様、広告がどれだけクリックされたか、どれだけ購入につながったかといった「結果」はもちろん大切ですよね。でも、その結果を出すためには、**そもそも「広告がどこに表示されるか」**が非常に重要だということをご存じでしょうか?

今回は、Google広告のレポートの中でも特に注目していただきたい「オークション分析レポート」と、その中に隠された重要な指標「上位掲載率」について、わかりやすく解説します。

「上位掲載率」って何? 広告の“定位置”を知るカギ

検索結果で、あなたの会社の広告が表示されたとき、競合他社の広告はどこに表示されていたでしょうか? あなたの広告より上? それとも下?

上位掲載率」は、まさにこの疑問に答えてくれる指標です。簡単に言うと、あなたの広告と競合他社の広告が同時に表示されたとき、競合他社の広告があなたの広告よりも“どれくらいの割合で”上位に掲載されたかを示します。

例えば、ある競合A社の上位掲載率が40%だったとします。これは、あなたの広告とA社の広告が一緒に表示された回数のうち、40%のケースでA社の広告があなたの広告よりも上(良い場所)に表示されていた、という意味になります。この数字が高いほど、競合があなたの会社よりも良い広告掲載位置を獲得している可能性が高い、と判断できます。

この「上位掲載率」以外にも、広告の掲載位置を見る上で大切な指標がいくつかあります。

  • ページ上部表示率: 広告が検索結果の画面上部(だいたい1~4位くらい)に表示された割合
  • ページ最上部表示率: 広告が検索結果の一番上(堂々の1位!)に表示された割合
  • 上位シェア: あなたの広告が競合の広告よりも上位に表示された、またはあなたの広告だけが表示された割合

これらの指標を合わせて確認することで、あなたの広告がどのくらいの“定位置”を獲得しているのか、そして競合と比べてどうなのかが、より鮮明に見えてきます。

どこでチェックするの? オークション分析レポートの見方

Google広告の管理画面で、この大切な「上位掲載率」をチェックする方法はとても簡単です。

  1. Google広告にログインします。
  2. 分析したいキャンペーン広告グループ、またはキーワードを選びます。細かく分析したい場合は、広告グループやキーワードを選んでみてください。
  3. 左側のメニューにある「オークション分析」をクリックします。
  4. 表示されたレポートで、期間を設定し、「上位掲載率」の項目を確認してみましょう。

「上位掲載率」から見えてくること、そして次のアクション

この「上位掲載率」を定期的にチェックすることで、様々な気づきが得られ、あなたの広告運用をさらに改善できます。

  • 「あの競合、実は強い!」: 特定の競合の上位掲載率が異常に高い場合、その競合はあなたの会社よりも強力な広告戦略を持っている可能性があります。
  • 「最近、広告の表示順位が落ちた?」: もしあなたの広告の「ページ上部表示率」や「ページ最上部表示率」が下がっているのに、特定の競合の「上位掲載率」が上がっていたら、競合が何らかの新しい施策を打っているのかもしれません。
  • 「競合の広告、どんな内容だろう?」: 上位に表示されている競合の広告が気になったら、実際に検索して、どんな広告文で、どんなウェブサイトに誘導しているのか、ぜひ見てみてください。あなたの広告改善のヒントが見つかるかもしれません。

広告の“定位置”を上げるには? いますぐできる3つの対策

「上位掲載率」を見て、もう少し広告の掲載順位を上げたいな、と感じた方もいらっしゃるかもしれませんね。広告の掲載順位を決定するのは、主に「入札単価(いくら払うか)」と「品質スコア(広告の質)」の組み合わせです。

より良い“定位置”を獲得するために、以下の3つのポイントを意識してみましょう。

  1. 入札単価を見直す: 競合よりも上位に表示されたいなら、思い切って入札単価を引き上げることも一つの手です。ただし、予算と効果のバランスをしっかり見極めることが大切です。
  2. 品質スコアを改善する: 品質スコアは、「広告のクリックされやすさ」「検索キーワードと広告文・ウェブサイトの関連性」「ウェブサイトの使いやすさ」などで決まります。品質スコアが高ければ、少ない費用でも上位に表示されやすくなります。
    • 魅力的な広告文を作る: ユーザーが思わずクリックしたくなるような、あなたの会社の強みをアピールする広告文を考えましょう。
    • キーワードと広告文・ウェブサイトの関連性を高める: ユーザーが検索するキーワードと、表示される広告文、そして広告をクリックした後に表示されるウェブサイトの内容が、きちんと関連しているかをチェックしましょう。
    • ウェブサイトを使いやすくする: 広告から誘導されるウェブサイトは、ユーザーにとって分かりやすく、目的の情報が見つけやすいか、スマホでも見やすいかなどを確認しましょう。ページの表示速度も重要です。
  3. 広告表示オプションを最大限に活用する: 電話番号や住所、商品やサービスの特定のページへのリンクなど、広告に様々な情報を追加できる「広告表示オプション」をフル活用しましょう。これにより、広告の表示面積が広がり、ユーザーに多くの情報を提供できるため、クリック率アップにもつながります。

Google広告の「オークション分析レポート」と「上位掲載率」は、あなたの広告が市場でどのような立ち位置にいるのかを教えてくれる貴重な情報源です。このレポートを定期的に確認し、競合の動向を把握しながら、常に広告の最適化を図っていくことが、ビジネスの成功に繋がります。

もし「うちの広告も見てほしい」「改善できるところがないか相談したい」といったご要望がありましたら、いつでもお気軽にご相談ください。

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