最近、インターネット上のセキュリティ対策として「二段階認証」を設定されている方も多いかと思います。その中でも、スマートフォンアプリで認証コードを生成する「認証アプリ(Authenticator)」は、手軽で安全な方法として広く利用されています。
サービスの登録が増えてきたり、機種変更をしたりする際に、「認証アプリに登録したアカウントを整理したいな」「もう使わないサービスのアカウントが残っているけど、どうすればいいの?」と感じることはありませんか?
今回は、認証アプリに登録したアカウントの編集や削除の方法について、分かりやすく解説します!
アカウントの「編集」って何ができるの?
認証アプリでの「編集」機能は、主に表示に関するものです。
- アカウント名の変更: 「〇〇サービス」や「仕事用アカウント」のように、自分で分かりやすい名前に変更できます。たくさん登録していると、どれがどのサービスか分からなくなることがあるので、整理にとても役立ちます。
- 並べ替え: 表示順序をよく使うもの順に並べ替えたりできるアプリもあります。
残念ながら、登録済みの秘密鍵(アカウント設定時にQRコードなどで読み取った情報)を編集したりすることは通常できません。
編集の一般的な手順(例):
- お使いの認証アプリを開きます。
- 名前を変更したいアカウントを探します。
- そのアカウントを押さえながら右へスライドする。
- 新しい名前を入力し、保存すれば完了です。
不要なアカウントを「削除」する方法
もう使わないサービスのアカウント情報や、認証アプリの移行などで不要になったアカウントは削除できます。
ただし、ここで最も重要な注意点があります!
【※重要※】認証アプリからアカウントを「削除」しても、そのサービスの「二段階認証設定」自体は解除されません!
これは、認証アプリから登録情報を消すだけであって、サービスのウェブサイトやアプリ側での設定はそのまま残っているためです。
もし認証アプリからアカウントを削除した後、そのサービスにログインする際に二段階認証を求められても、認証コードを表示する手段がなくなってしまう可能性があります。
アカウントを削除する前に必ずご確認ください!
- そのサービスの二段階認証設定を今後も利用するか?
- 利用する場合、別の認証アプリに同じアカウントを登録済みか? または、そのサービスで認証方法の変更(SMS認証に戻す、別の端末で再設定するなど)が可能か?
多くの場合、認証アプリを機種変更したり再設定したりする場合は、サービスのウェブサイトやアプリで一度二段階認証を解除し、新しい認証アプリで改めて設定し直すのが最も安全な方法です。
削除の一般的な手順(例):
- お使いの認証アプリを開きます。
- 削除したいアカウントを探します。
- そのアカウントを押さえながら右へスライドする。
- 「本当に削除しますか?」といった確認画面が出ますので、内容を確認し、再度「削除」などを選択して確定します。
まとめ
認証アプリのアカウントの編集(主に名前変更)や削除は、アプリ内の情報を整理し、より快適に利用するために便利な機能です。
ただし、アカウント削除時は「サービスの二段階認証設定はそのまま残る」という点をしっかりと理解しておくことが大切です。機種変更などで認証アプリを移行する際は、サービスのウェブサイトやアプリで二段階認証の再設定を行うことをおすすめします。
お使いの認証アプリの種類(Google Authenticator, Microsoft Authenticator, Authyなど)によって、ボタンの配置やメニューの名称が若干異なる場合がありますので、もし迷われた場合は、アプリ内のヘルプ機能などを参照してみてください。
適切に管理して、認証アプリをより安全・便利に活用しましょう!