ECサイト運営者の皆さま、こんにちは!日々、より多くのお客様に商品をお届けするため、様々な工夫をされていることと思います。
さて、皆さまのサイトには、お客様が商品を探すメインストリートとなる「商品一覧ページ」(カテゴリページや検索結果ページなど)がありますよね。ここは、いわば**リアル店舗の「ショーウィンドウ」や「商品棚」**のような、非常に重要な場所です。
お客様がこのページにスムーズにたどり着き、魅力的な商品に出会えれば、カート投入、そして購入へと繋がる可能性が高まります。しかし、「そもそも、どれくらいのお客様が商品一覧ページまで来てくれているんだろう?」と考えたことはありますか?
今回は、その**「商品一覧ページへの到達しやすさ」を測る指標**と、その目標設定について、分かりやすく解説します。
「商品一覧到達率」とは? – サイトの健康診断をしよう!
「商品一覧到達率」とは、文字通り、サイトを訪れたすべてのお客様のうち、どれだけの割合の方が商品一覧ページまで到達したかを示す割合(パーセンテージ)です。
この数値を見ることで、
- サイトの入口(トップページや広告ランディングページ)から商品一覧ページへの導線が分かりやすいか
- お客様が興味を持って商品を探し始めているか といった、サイトの「健康状態」を知るヒントになります。
基本的な計算式はシンプルです。 ※訪問者数は、ユニークユーザー数やセッション数を使います。Google Analyticsなどのツールで確認できます。
手元のデータ「カートに入れた人数」と「商品一覧を見た人数」から分かること
「サイト全体の訪問者数はすぐ分からないけど、カートに入れた人数と商品一覧を見た人数なら把握している」という方もいらっしゃるかもしれません。
この2つの数字から直接「商品一覧到達率」を出すのは難しいのですが、別の非常に重要な指標が分かります。それは、**「商品一覧ページの効果測定」**です。
具体的には、以下の計算で**「商品一覧ページからカートへの転換率(リスト→カート転換率)」**が分かります。
- 例: 商品一覧を1000人が見て、そのうち50人がカートに入れてくれた場合、$ (50 \div 1000) \times 100 = 5% $ となります。
この数値が高ければ、商品一覧ページの商品ラインナップや見せ方がお客様にとって魅力的である可能性が高いです。逆に低ければ、品揃え、写真、価格、絞り込み機能などに改善の余地があるかもしれません。
目標を設定して、サイトを改善しよう!
では、これらの数値をどう目標設定に活かせばよいでしょうか?いくつかアプローチがあります。
アプローチ1:「商品一覧到達率」そのものを目標にする (サイト全体の訪問者数が分かる場合)
- まずは現状の「商品一覧到達率」を計算してみましょう。
- 過去のデータと比較したり、もし可能なら業界平均などを参考に、「〇%まで引き上げる!」という目標を設定します。(例:現状30% → 目標35%)
- 目標達成のために、トップページからの導線を見直したり、カテゴリの分け方を変えたり、特集ページから誘導するなどの改善策を実行します。
アプローチ2:「リスト→カート転換率」の改善を目標にする (カートに入れた人数、商品一覧を見た人数が分かる場合)
- 現状の「リスト→カート転換率」を計算します。
- 「この転換率を〇%改善する!」という目標を設定します。(例:現状5% → 目標7%)
- 目標達成のために、商品一覧ページ自体の魅力度アップ(商品の並び順、写真、レビュー表示、絞り込み機能の改善など)に取り組みます。
アプローチ3:【応用】カート目標から逆算する
- 「今月はカートに〇〇個入れてほしい」という目標を設定します。
- 現在の「リスト→カート転換率」を使って、その目標達成には何人に商品一覧ページを見てもらう必要があるかを逆算します。(例:目標カート数70個、転換率5% → 必要な商品一覧閲覧者数 = 人)
- この「1400人」を商品一覧ページへの誘導目標とし、アプローチ1のような施策を実行します。
まとめ
商品一覧ページは、お客様が商品と出会う大切な場所です。
- まずは現状把握から。サイト全体の訪問者数が分かるなら**「商品一覧到達率」を、分からなくても「リスト→カート転換率」**を計算してみましょう。
- 次に、具体的な目標を設定します。「到達率を〇%上げる」「転換率を〇%改善する」など、分かりやすい目標がおすすめです。
- そして、目標達成のための改善策を実行し、効果測定を繰り返しましょう。
地道な分析と改善が、お客様にとってより使いやすく、魅力的なサイトを作り、最終的な売上アップへと繋がります。ぜひ、あなたのサイトの「ショーウィンドウ」を見直すきっかけにしてみてください。