「うちのウェブサイト、どこからお客さんが来ているんだろう?」
ウェブサイトを運営しているあなたは、そう思ったことはありませんか?どの広告が効果的なのか、SNSからの流入はどれくらいあるのか、気になりますよね。
そんな疑問を解決してくれるのが、Googleアナリティクスのパラメータです。ちょっと難しそうな名前ですが、設定自体は意外と簡単!このコラムでは、お客様ご自身でできるパラメータの設定方法を、わかりやすくステップ形式で解説します。
なぜパラメータ設定が必要なの?
パラメータを設定することで、Googleアナリティクスがウェブサイトへのアクセス経路を正確に把握できるようになります。これにより、
- どの広告が一番効果があるのか
- SNSからの流入はどれくらいあるのか
- メールマガジン経由のアクセスはどうか
といった具体的なデータを知ることができるようになります。これらの情報を分析することで、より効果的なマーケティング戦略を立て、無駄なコストを削減することにも繋がります。
主要なパラメータの種類
まずは、よく使う主要なパラメータを覚えましょう。
- utm_source(参照元): どこから来たかを示します。(例:google(Google検索)、facebook(Facebook)、newsletter(メールマガジン))
- utm_medium(メディア): どのような手段で来たかを示します。(例:cpc(リスティング広告)、banner(バナー広告)、email(メール))
- utm_campaign(キャンペーン): どのようなキャンペーンで来たかを示します。(例:spring_sale(春のセール)、new_product_launch(新製品発表))
- utm_term(キーワード): どんなキーワードで検索して来たかを示します。(主に有料検索広告で使用)
- utm_content(コンテンツ): 同じ広告内のどのリンクから来たかを示します。(例:textlink(テキストリンク)、imagebanner(イメージバナー))
これらのパラメータを組み合わせることで、「Google検索のリスティング広告の春のセール」や「Facebookのバナー広告の新製品発表」といった、より詳細なアクセス経路を把握できるようになります。
簡単!パラメータ設定のステップ
それでは、実際にパラメータを設定する方法を見ていきましょう。
ステップ1:URL生成ツールの活用
手動でURLにパラメータを追加するのは少し大変です。そこで便利なのが、Googleが提供している「Campaign URL Builder」などのURL生成ツールです。
- Google Campaign URL Builder: https://ga-dev-tools.google/campaign-url-builder/
このツールにアクセスし、以下の項目を入力するだけで、パラメータ付きのURLが自動的に生成されます。
- Website URL: あなたのウェブサイトのURLを入力します。
- Campaign Source: 「utm_source」に該当する参照元を入力します。(例:google)
- Campaign Medium: 「utm_medium」に該当するメディアを入力します。(例:cpc)
- Campaign Name: 「utm_campaign」に該当するキャンペーン名を入力します。(例:spring_sale)
必要に応じて、「Campaign Term」や「Campaign Content」も入力します。
ステップ2:生成されたURLを使用する
ツールに入力が完了すると、パラメータ付きのURLが生成されます。このURLを、あなたが実施するマーケティング活動で使用します。
- 広告の場合: 生成されたURLを広告のリンク先URLとして設定します。
- SNSの場合: 投稿に生成されたURLを記載します。
- メールマガジンの場合: メール内のリンクに生成されたURLを設定します。
例:春のセールのリスティング広告の場合
あなたのウェブサイトが https://example.com/
で、Google広告で「春のセール」というキャンペーンを実施する場合、URL生成ツールに以下のように入力します。
- Website URL:
https://example.com/
- Campaign Source:
google
- Campaign Medium:
cpc
- Campaign Name:
spring_sale
すると、以下のようなURLが生成されます。
このURLを広告のリンク先として設定すれば、Googleアナリティクスで「google / cpc / spring_sale」というデータとして計測できるようになります。
設定時の注意点
- 一貫性を保つ: パラメータの値(例:「google」と「Google」)は大文字・小文字が区別されます。表記を統一することで、分析がしやすくなります。
- わかりやすい名前をつける: キャンペーン名などは、後で見てすぐに内容がわかるような名前をつけましょう。
- 内部リンクには設定しない: 自分のウェブサイト内のリンクにパラメータを設定すると、正しい参照元が計測できなくなる可能性があります。
まとめ
Googleアナリティクスのパラメータ設定は、ウェブサイトの集客状況を把握し、マーケティングの効果を最大化するための第一歩です。少し手間はかかりますが、その効果は絶大です。
今回ご紹介したURL生成ツールを活用すれば、誰でも簡単に設定できます。ぜひこの機会にパラメータを設定して、あなたのウェブサイトの「どこからお客さんが来ているのか」を「見える化」してみましょう!
もし設定方法で困ったことがあれば、お気軽にご相談ください。