プリインストール版Officeの簡単再インストール方法

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登場人物

アオウル博士: ITとセキュリティの専門家。ミマワリの頼れる相談相手。

ミマワリ: アオウルのキャラクター。PCやスマホは毎日使うけど、セキュリティはちょっと苦手。

「パソコンの調子が悪くて初期化したら、いつも使っていたWordやExcelが消えてしまった!」「新しいパソコンじゃないのに、Officeを買い直さないといけないの?」そんな絶望的な状況に陥っていませんか?ご安心ください。そのOffice、無料で復活できます。この記事では、パソコンに最初から入っている「プリインストール版Office」が消えてしまった際の、正しい再インストール方法を専門家が会話形式でゼロから徹底的に解説します。

博士、大変です!パソコンの動きが遅くなったので、思い切って初期化してみたんです。そうしたら…いつも使っていたWordとかExcelが全部消えちゃいました!これってもう一度Officeソフトを買わないとダメなんですか…?結構高いですよね…。

ミマワリ

アオウル博士

おぉ、ミマワリ君、それは焦ったじゃろうな。じゃが、安心するのじゃ。そのパソコンを購入した時に、もとからOfficeが入っておったのなら、無料で簡単に再インストールできるんじゃよ。買い直す必要は全くないぞ!

えっ、本当ですか!?よかった〜!でも、どうして無料でできるんですか?ライセンスとか、プロダクトキーとか、そういうのが必要なんじゃないんですか?

ミマワリ

アオウル博士

良い質問じゃ。そこを理解することが、今回のキモになる。まずはプリインストール版Officeの仕組みから、じっくり解説していこうかの。

そもそも「プリインストール版Office」とは?ライセンスの仕組みを知ろう

アオウル博士

ミマワリ君が使っているような、パソコンを買った時から入っているOfficeを「プリインストール版」または「OEM版」と呼ぶんじゃ。このタイプのOfficeには、他のOffice製品とは違う大きな特徴がある。

最大の特徴は、「ライセンスがパソコン本体に紐づいている」ことじゃ。

つまり、「そのパソコンでのみ、永続的にOfficeを使う権利」が付属している、ということになる。だから、そのパソコンを使っている限り、何度初期化しても無料でOfficeを再インストールできるんじゃよ。

へぇ〜!僕のパソコン自体がOfficeの利用許可証を持っている、みたいな感じなんですね!じゃあ、お店で売ってる箱に入ったOfficeとは何が違うんですか?

ミマワリ

アオウル博士

うむ。そこを比較してみると、より理解が深まるじゃろう。主に3つの種類があるんじゃ。

Officeライセンス形態の比較

種類ライセンスの対象メリットデメリット
プリインストール版 (OEM版)特定のPC本体PCとセットなので割安 / 買い切りで追加費用なしPCが壊れたら使えなくなる / 他のPCに移せない
パッケージ版 (永続ライセンス)利用者2台のPCまでインストール可能 / PCを買い替えても移せる価格が比較的高め
Microsoft 365 (サブスクリプション版)利用者常に最新機能が使える / 複数デバイス対応 / OneDrive大容量毎年または毎月費用がかかる
アオウル博士

このように、それぞれに特徴がある。ミマワリ君のケースは、この「プリインストール版」じゃから、そのパソコン限定で復活させることができる、というわけじゃ。

【実践編】消えたOfficeを復活!Microsoft Storeからの再インストール手順

仕組みはよく分かりました!では、早速やり方を教えてください!

ミマワリ

アオウル博士

うむ!手順は驚くほど簡単じゃ。昔のようにインストールディスクやプロダクトキーのカードを探す必要はない。使うのは「Microsoft Store」だけじゃ。

【重要】
再インストール作業を始める前に、パソコン購入後はじめてOfficeをセットアップした際に使用した「Microsoftアカウント」を思い出しておくのじゃ。もし忘れてしまった場合は、再設定が非常に困難になるケースがあるぞ。

ステップ1:Microsoft Storeを起動する

アオウル博士

まずは、Windowsに標準で入っている「Microsoft Store」というアプリを起動する。

  1. 画面左下の「スタートボタン(Windowsのロゴマーク)」をクリックする。
  2. アプリの一覧から「Microsoft Store」を探してクリックするか、検索ボックスに「ストア」と入力して起動する。

買い物かごのようなアイコンが目印じゃ。

ステップ2:「ライブラリ」にアクセスする

アオウル博士

Microsoft Storeが起動したら、画面の左側メニューの下の方にある「ライブラリ」(本が積んであるようなアイコン)をクリックする。

ここには、このパソコンで利用できる(過去に利用したことがある)アプリの一覧が表示されるんじゃ。

ステップ3:Officeを見つけてインストールする

アオウル博士

ライブラリの一覧をスクロールして、「Office」や「Microsoft Office Desktop Apps」といった名前のアプリを探すのじゃ。見つけたら、その右側にある「インストール」ボタン、または「雲のマークに下矢印」のアイコンをクリックする。

あとは、ダウンロードとインストールが終わるのを待つだけ。これだけで、WordやExcelがパソコンに復活するはずじゃ!簡単じゃろう?

本当ですね!これなら僕でもできそうです!…あれ?博士、でも…僕のライブラリ画面には、「Office」が見当たらないみたいです…。どこにもない…。

ミマワリ

【警告】Officeが見つからない!多くの人がハマる最大の落とし穴と解決策

アオウル博士

【要注意!】ミマワリ君、よくぞ聞いてくれた!それこそが、この再インストール作業で最も多くの人がつまずくポイントなんじゃ!ライブラリにOfficeが出てこない…。これは決して珍しいことではない。

じゃが、解決策は非常にシンプル。原因は、Microsoft Storeに「サインイン」していることにあるんじゃ。

え?サインインしているのが原因なんですか?普通、ログインしていた方が購入したアプリとかが出てきそうなのに…。なんだか逆みたいで不思議です。【ギャップ】

ミマワリ

アオウル博士

その通り。そこが直感的ではない部分での。先ほど説明したように、プリインストール版Officeのライセンスは「PC本体」に紐づいている。特定の「Microsoftアカウント」に購入情報として紐づいているわけではないんじゃ。

Microsoft Storeにサインインすると、そのアカウントで購入したアプリの一覧が表示されてしまう。すると、PC本体に紐づいているはずのプリインストール版Officeの情報が隠れてしまうことがあるんじゃ。

だから、解決策は「Microsoft Storeからサインアウトする」ことなんじゃ!

解決手順:Microsoft Storeからサインアウトする

  1. Microsoft Storeの画面右上にある「人の形をしたアイコン(アカウントのアイコン)」をクリックします。
  2. 現在サインインしているアカウント名が表示されるので、それをクリックします。
  3. アカウント情報の画面が表示されたら、「サインアウト」をクリックします。
アオウル博士

サインアウトして、アカウントのアイコンが真っ白な人の形に戻ったら、もう一度左側のメニューから「ライブラリ」を開いてみてごらん。今度はPC本体に紐づいた情報が正しく読み込まれて、先ほどは見えなかった「Office」が表示されているはずじゃ!

本当だ!出てきました!すごい、こんな簡単なことだったんですね…。【検証】 サインアウトするなんて思いつきもしませんでした。危うく諦めてしまうところでした…。

ミマワリ

Office復活!ビフォーアフターで見る変化

アオウル博士

無事にインストールが始まったようじゃな。完了したら、何がどう変わったか確認してみよう。まさに劇的な変化じゃぞ。【ビフォーアフター】

Before:再インストール前

  • スタートメニューにWord、Excel、PowerPointなどのアイコンが存在しない。
  • 過去に作成したWordファイルなどをダブルクリックしても開けない。
  • 「このファイルを開くには新しいアプリが必要です」というメッセージが表示される。
  • 絶望的な気持ちでOfficeの価格を検索してしまう。

After:再インストール後

  • スタートメニューにWord、Excel、PowerPointなど、おなじみのアイコンが復活!
  • 問題なくファイルを開いたり、新規作成したりできる。
  • 最初の起動時にMicrosoftアカウントでのサインインを求められ、サインインするとライセンス認証が自動で完了する。
  • 無料でOfficeが使えるようになり、安堵と達成感に包まれる。

【秘密】知っておくと差がつく!Office再インストールの豆知識

博士のおかげで、すっかり元通りになりました!ありがとうございます!ついでに、何か知っておくと便利なことってありますか?

ミマワリ

アオウル博士

よかろう。では、少しマニアックじゃが、知っておくと便利な秘密の知識を授けよう。【秘密】

  • ライセンスの確認場所:最初にOfficeを紐づけたMicrosoftアカウントで、Webブラウザから「account.microsoft.com/services」にアクセスすると、「購入済みの製品」としてOfficeが表示されていることがある。ここで確認できれば、どのアカウントに紐づけたか分かるので安心じゃ。
  • インストール時間の目安:ダウンロードとインストールにかかる時間は、お使いのインターネット回線の速度によるが、一般的には15分〜1時間程度じゃ。気長に待つのが吉じゃな。
  • 再インストールの回数制限:なし!そのパソコンが動く限り、何度でも再インストール可能じゃ。

みんなの疑問を解決!FAQランキング

アオウル博士

最後に、今回のテーマでよくある質問をランキング形式でまとめておこう。きっと多くの人の助けになるはずじゃ。【ランキング】

第1位:再インストールにプロダクトキーは必要ですか?

A: いいえ、基本的には不要です。プリインストール版Officeは、最初のセットアップ時にMicrosoftアカウントと紐づけられます。その後は、PC本体とMicrosoftアカウントの情報でライセンスが管理されるため、プロダクトキーの再入力は求められません。

第2位:Microsoftアカウントのパスワードを忘れました…

A: Microsoftの公式サイトからパスワードのリセットを試みてください。登録した連絡先(別のメールアドレスや電話番号)があれば再設定が可能です。このMicrosoftアカウントはOfficeのライセンスの「鍵」そのものですので、厳重に管理しましょう。

第3位:別のパソコンにこのOfficeを移すことはできますか?

A: 残念ながらできません。冒頭で説明した通り、プリインストール版Officeのライセンスは、そのパソコン本体にのみ許可されたものです(OEMライセンス)。PCを買い替えた場合は、新しいPCに付属しているOfficeを使うか、別途パッケージ版やMicrosoft 365を購入する必要があります。

まとめ

博士、本当にありがとうございました!Officeが消えた時は血の気が引きましたが、仕組みからトラブル解決法まで教えてもらえたので、もう怖くありません!これからは友達が困っていたら、ドヤ顔で教えてあげられます!

ミマワリ

アオウル博士

うむ、それは頼もしい限りじゃ。今回の重要なポイントをもう一度おさらいしておこう。

  • プリインストール版Officeは、そのPCを使っている限り無料で再インストールできる!
  • 再インストールは「Microsoft Store」の「ライブラリ」から行う!
  • もしOfficeが見つからなければ、慌てずにストアから「サインアウト」する!

PCの初期化は大きなトラブルに見えるが、正しい知識があれば怖くない。この記事が、同じように困っている多くの人の助けになれば幸いじゃ。

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