Webサイトを運営されている皆様、「アクセス数はあるのに、問い合わせや売上に繋がらない…」「ユーザーは本当にコンテンツに満足しているのだろうか?」といったお悩みはありませんか?
かつては「直帰率」という指標でサイトの評価が行われることが多くありましたが、実はその指標だけではユーザーの本当の満足度は分かりませんでした。
そこで登場したのが、Googleアナリティクス(GA4)の新しい指標**「エンゲージ率」です。これは、例えるなら「お店の賑わいやお客様の熱心さを測る新しいものさし」**。この数値を理解することで、お客様のサイトがもっと魅力的になるヒントがきっと見つかります。
「エンゲージ率」とは?お店の賑わい度を測る指標
エンゲージ率とは、簡単に言うと**「サイトを訪れたユーザーのうち、コンテンツに興味を示してくれた人の割合」**のことです。
では、どのような行動をすると「興味を示した(エンゲージメントがあった)」と判断されるのでしょうか?Googleは、以下のいずれかの行動があった場合に「熱心なお客様」としてカウントします。
- 10秒以上、ページをじっくり見てくれた(10秒以上の滞在)
- お店の他のコーナーにも足を運んでくれた(2ページ以上の閲覧)
- 会員登録や購入など、目的の行動をしてくれた(コンバージョン)
従来の「直帰率」では、1ページしか見ていないユーザーは、たとえその記事を隅々まで熟読して満足していても「直帰」として扱われ、ネガティブな評価になっていました。しかしエンゲージ率なら、10秒以上滞在してくれれば「熱心なお客様」と判断されるため、よりユーザーの実際の行動に近い評価ができるのです。
なぜ「エンゲージ率」が重要なのか?サイトの健康診断をしよう
エンゲージ率は、サイトの**「健康診断」**のようなものです。この数値を見ることで、たくさんのメリットがあります。
- コンテンツの成績表になる エンゲージ率が高いページは「ユーザーが満足している人気のコンテンツ」、低いページは「内容が期待と違う、あるいは分かりにくいのかもしれない」といった仮説が立てられ、改善の優先順位をつけやすくなります。
- ユーザーの満足度がわかる ユーザーがサイトに満足し、エンゲージ率が高まれば、それは結果的に商品購入やお問い合わせといった最終的な成果(コンバージョン)に繋がる可能性が高まります。
- 集客方法の効果がわかる 例えば、「検索エンジンから来たユーザー」と「SNSから来たユーザー」のエンゲージ率を比べることで、どちらがより質の高いお客様を連れてきてくれているのかが分かり、広告宣伝の戦略にも役立ちます。
明日からできる!エンゲージ率をアップさせる3つのヒント
「うちのサイト、エンゲージ率が低いかも…」と思ってもご安心ください。基本的なポイントを見直すだけで、数値は改善できます。
ヒント1:”お待たせしない” スピードを意識する お店のドアが重くてなかなか開かなかったら、入るのを諦めてしまいますよね。Webサイトも同じです。ページの表示が遅いと、ユーザーは内容を見る前に離脱してしまいます。画像のサイズを最適化するなど、表示速度の改善は非常に効果的です。
ヒント2:”親切な道案内” を心がける せっかく来てくれたお客様には、店内を色々見て回ってほしいもの。記事を読み終えたユーザーに「こちらの記事もおすすめです」と関連ページのリンクを案内したり、いつでもトップページに戻れる分かりやすいメニューを用意したりと、サイト内を回遊しやすい「親切な道案内」を心がけましょう。
ヒント3:”スマホでも見やすく” デザインを整える 今や、多くの人がスマートフォンでWebサイトを閲覧します。パソコンでは綺麗に見えても、スマホでは文字が小さすぎたり、ボタンが押しにくかったりすると、ユーザーはすぐにストレスを感じて離脱してしまいます。スマホでの見やすさ・使いやすさは、現代のサイト運営に不可欠です。
まとめ
「エンゲージ率」は、単なる数字ではありません。その向こう側には、サイトを訪れてくれた一人ひとりのお客様の行動や気持ちが隠されています。
まずは一度、Googleアナリティクスでご自身のサイトのエンゲージ率を確認してみてください。そして、「なぜこのページは人気なのだろう?」「どうすればもっと楽しんでもらえるだろう?」とお客様の気持ちを想像することが、愛されるサイト作りへの第一歩です。
私達は、そうしたデータ分析から改善策のご提案まで、お客様のWebサイト運営をサポートいたします。ご不明な点がございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。