ウェブサイトを見ていると、「あっ、もう少しここにスペースがあれば見やすいのに…」と感じること、ありませんか? 実は、ウェブサイトの見た目を整える上で、この「スペース」はとっても大切なんです。今回は、そんなウェブサイトのスペースを作る、ちょっとした工夫についてご紹介します。
方法その1:見えないけれど大切な「空白文字」
文章と文章の間や、単語と単語の間に、意図的にスペースを入れたい時がありますよね。キーボードのスペースキーで入力しても、HTMLの世界では連続したスペースは一つにまとまって表示されてしまうことがあります。
そんな時に役立つのが、特別な「空白文字」さん。
「 」
この不思議な記号を入力すると、ウェブサイト上に「改行されない半角のスペース」を表現できるんです。例えば…
HTML
<p>商品名: 〇〇〇</p>
と書くと、ウェブサイト上では
商品名: 〇〇〇
のように表示されます。ちょっとしたスペースを入れるだけで、文字が見やすくなりますよね。連続して書けば、さらに広いスペースを作ることもできます。
「でも、これって何に使うの?」
例えば、商品名と価格の間を少し空けて見やすくしたり、短い文章の中で単語同士を区切りたい時に便利です。この空白文字で区切られた部分は、ブラウザが勝手に改行しないので、意図したレイアウトを保つことができるんですよ。
方法その2:お洋服の「ゆとり」みたいな「margin」と「padding」
ウェブサイトの要素と要素の間にも、適切なスペースがあるとグッと見やすくなります。例えるなら、お洋服の「ゆとり」みたいなものでしょうか。キツキツだと窮屈に見えますが、適度なゆとりがあるとスッキリして見えますよね。
この「ゆとり」を作るのが、CSSというウェブサイトのデザインを決めるための技術にある「margin(マージン)」と「padding(パディング)」という機能です。
- margin(マージン): 要素の外側のスペースを調整します。「この箱の外側には、上下左右にどれくらいのスペースを空けようかな?」と考える時に使います。
- padding(パディング): 要素の内側のスペースを調整します。「この箱の中身とフチの間には、どれくらいの余白を作ろうかな?」というイメージです。
例えば、ボタンの周りに少しスペースを空けて押しやすくしたり、文章の周りに余白を作って読みやすくしたりすることができます。
これらの設定は、HTMLとは別のファイル(CSSファイル)に記述することが一般的です。ちょっと難しそうに聞こえるかもしれませんが、ウェブサイトをより美しく、使いやすくするための大切な要素なんです。
まとめ
ウェブサイトのスペース一つで、見た目の印象は大きく変わります。
- ちょっとした空白を入れたい時は、見えないけれど頼りになる「 」。
- 要素と要素の間や、要素の内側に「ゆとり」を持たせたい時は、CSSの「margin」や「padding」。
これらの方法を上手に使うことで、あなたのウェブサイトもきっと、より見やすく、快適になるはずです。もし、ウェブサイトのことで「もっとこうしたいな」というご要望があれば、お気軽にご相談くださいね!