インターネットサービスを使っていると、普段とは違う環境からログインしようとしたり、新しいデバイスからアクセスしたりするときに、「本当にあなたですか?」と確認されることがありますよね。多くの場合、スマートフォンに送られてくるコードを入力したり、登録済みのメールアドレスに届くリンクをクリックしたりして本人確認を行います。
Google Workspace では、この本人確認の仕組みを「ログインチャレンジ」と呼んでいます。これは、万が一パスワードが漏れてしまっても、第三者による不正ログインを防ぎ、あなたのアカウントを「アカウントハイジャック」から守るための、とても大切なセキュリティ機能なんです。
ログインチャレンジは、あなたの安全を守る盾
想像してみてください。もしあなたのGoogleアカウントのパスワードが、何らかの形で悪意ある第三者の手に渡ってしまったらどうなるでしょうか? メールを覗かれたり、会社のデータにアクセスされたり、最悪の場合、あなたになりすまして詐欺行為が行われる可能性もあります。
そんな時に活躍するのが「ログインチャレンジ」です。たとえパスワードを知られてしまっても、本人しか持ち得ない情報(スマートフォンや登録済みメールなど)での追加認証がなければログインできないため、不正ログインを未然に防ぐことができるのです。
でも、こんな時も…? 管理者による一時的な無効化
通常、ログインチャレンジは常に有効にしておくべき重要な機能です。しかし、会社のシステムを管理する「管理者」にとっては、ごく稀にこのログインチャレンジを一時的に無効にしたいケースがあります。
例えば、
- 新しい従業員のアカウントを初期設定する際
- 特定のアカウントでトラブルが発生し、管理者が緊急で設定変更を行う必要がる場合
このような場合に、管理者がいちいち本人確認の手順を踏んでいては、スムーズな対応が難しくなることがあります。そこでGoogle Workspaceには、管理者が「10分間だけ」特定のユーザーのログインチャレンジを一時的にオフにできる機能が備わっています。
安全第一!管理者の方へのお願い
この「10分間だけオフにする」機能は、あくまで緊急時や特定の作業を効率化するためのものです。無効になっている間は、そのアカウントが第三者からの攻撃に対して無防備になるため、管理者の方には細心の注意を払って操作していただきたいと考えています。
また、無効化されるのはたった10分間だけです。必要な作業が終わったら速やかに安全な状態に戻し、万が一の事態に備えましょう。
まとめ
「ログインチャレンジ」は、私たちが安心してインターネットサービスを利用するための強力なセキュリティ機能です。その仕組みを理解し、適切に活用することで、大切な情報を守り、安全なデジタルライフを送ることができます。
もし「ログインチャレンジ」について疑問に思うことがあれば、いつでもお気軽にお問い合わせください。