あなたのウェブサイト、何のためにありますか?~MELSAモデルで考える目的と成功の形~

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「ホームページを作ったけど、これで本当に合っているのかな?」 「広告を出しているけれど、どんな成果を見ればいいの?」

もしかしたら、あなたも同じような疑問をお持ちかもしれませんね。ウェブサイトや様々なデジタルツールを持つことが当たり前になった今、多くの企業様から「どう活用すれば良いか分からない」「期待した成果に繋がらない」といったお悩みを伺います。

その原因の一つに、「ウェブサイトの『目的』が曖昧になっている」ということがあります。目的がはっきりしないまま運用していると、どんなに素敵なデザインでも、どんなに最新の技術を使っても、残念ながら期待する成果を得ることは難しくなってしまいます。

そこで今回は、ウェブサイトの「目的」を整理し、成功への道筋を見つけるための考え方として、「MELSA(メルサ)モデル」というフレームワークをご紹介したいと思います。これは、ウェブ解析のプロフェッショナルたちが提唱している考え方で、あなたのウェブサイトが「何のために存在するのか」を明確にするのに役立ちます。

MELSAモデルとは? 5つの「目的別タイプ」

MELSAモデルは、ウェブサイトの主な役割や目的を以下の5つのタイプに分類します。あなたのウェブサイトは、どのタイプに一番近いでしょうか? あるいは、複数のタイプを組み合わせているかもしれませんね。

それぞれのタイプが目指す「成功の形」(つまりコンバージョン)は異なります。

  1. M:Media(メディアモデル)~まずは知ってもらいたい、ファンになってもらいたい~
    • 目的: 自社のことをより多くの人に知ってもらう、企業やブランドの専門性や魅力を伝える、顧客との関係性を深める。
    • どんなサイト?: ブログ、オウンドメディア、情報発信に特化したサイトなど。
    • 目指す成功の形: たくさんの人に記事を読んでもらう、動画を見てもらう、サイトに長く滞在してもらう、SNSで情報を共有してもらう、メルマガに登録してもらう、など。「興味を持ってもらうこと」や「関係性を築くこと」が大切な目標になります。
  2. E:E-commerce(イーコマースモデル)~サイトで商品を買ってほしい~
    • 目的: ウェブサイト上で商品やサービスを販売し、売上を上げること。
    • どんなサイト?: ネットショップ、ECサイト。
    • 目指す成功の形: 商品が購入されること! これが最も直接的な目標です。その他、商品をカートに入れてもらう、会員登録してもらう、といった購買に繋がる行動も大切なステップです。
  3. L:Lead Generation(リードジェネレーションモデル)~問い合わせや資料請求につなげたい~
    • 目的: 将来のお客様となる可能性のある見込み客(リード)の情報を獲得すること。 BtoBサービスや、住宅、自動車など、ウェブサイト上での即時購入が難しい商材でよく見られます。
    • どんなサイト?: 企業のサービスサイト、製品紹介サイト、不動産サイトなど。
    • 目指す成功の形: 問い合わせフォームから連絡をもらう、資料をダウンロードしてもらう、セミナーに申し込んでもらう、無料トライアルに登録してもらう、など。「お客様候補」と繋がるためのアクションが目標になります。
  4. S:Support(サポートモデル)~お客様にもっと喜んでもらいたい、自己解決してほしい~
    • 目的: 既存のお客様の疑問や問題を解決し、満足度を高めること。よくある問い合わせへの対応を効率化し、コスト削減に繋げることも含まれます。
    • どんなサイト?: FAQサイト、ヘルプページ、お客様向けマイページなど。
    • 目指す成功の形: お客様自身がサイト内で疑問を解決できること(問い合わせが減ることも成果の一つです)、マニュアルを探し出せること、製品登録を完了してもらうこと、など。「お客様の『困った』を解消すること」が目標になります。
  5. A:Active User(アクティブユーザーモデル)~ファンになってもっと継続利用してほしい~
    • 目的: 一度利用してくれたお客様に、継続してサービスを使ってもらう、利用頻度を上げる、もっとファンになってもらうことで、お客様との長いお付き合い(LTV:顧客生涯価値)を育むこと。サブスクリプションサービスなどで重要です。
    • どんなサイト?: 会員向けサイト、サービス利用を促進するサイト。
    • 目指す成功の形: サービスの利用を続けてもらう(解約率を下げる)、有料プランにアップグレードしてもらう、他の人を紹介してもらう、サイト内の特定機能を積極的に使ってもらう、など。「お客様との関係性を深め、長くサービスを利用してもらうこと」が目標になります。

目的を明確にすることが、成功への第一歩

いかがでしたか? あなたのウェブサイトは、どのモデルに最も近い役割を担っているでしょうか。

このように、MELSAモデルを使ってウェブサイトの目的を整理することで、

  • 「何のためにこのサイトがあるのか」 が明確になります。
  • 「どんな状態になれば成功なのか」 という目標が具体的に見えてきます。
  • 「目標達成のために、サイト上でどんな行動を促すべきか」 を考えやすくなります。
  • 「何を見ればサイトの成果が分るのか」 という重要な指標(KPI)を設定できます。

もし、あなたのウェブサイトの目的が少し曖昧だと感じたら、ぜひこのMELSAモデルを参考に「私たちのウェブサイトは、主にどのモデルの役割を果たしているのだろう?」と考えてみてください。

目的が明確になれば、次に取るべきウェブサイトの改修やデジタル施策がきっと見えてくるはずです。あなたのウェブサイトが、事業の成長にしっかりと貢献できるよう、目的を定めることから始めてみませんか?

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