【Windows 11 HOME】Windows 11 24H2アップデートでNASに繋がらない!

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【緊急解決】Windows 11 24H2アップデートでNASに繋がらない!
Windows 11の最新アップデート(24H2)を適用したら、今まで問題なく使えていたNASの共有フォルダに突然アクセスできなくなった…そんな悲鳴が多発しています。大切な写真や仕事のデータが見られなくなり、お困りではありませんか?この記事では、ITの専門家アオウル博士が、なぜこの問題が起きるのかという根本原因から、誰でも実践できる具体的な解決策まで、会話形式で優しく徹底解説します。

博士!大変です!大事件です!
昨日、Windows 11の大きなアップデートがあったので適用してみたら、今まで使えていた自宅のNASにアクセスできなくなっちゃったんです!「ネットワークエラー」って表示されて、何度やっても開けません…。
家族の写真とか、大事なデータがたくさん入っているのに、どうしよう…!

ミマワリ

アオウル博士

おぉ、ミマワリ君、落ち着いて。それは驚いたじゃろう。その症状、おそらくWindows 11の最新大型アップデート「バージョン24H2」が原因じゃな。今、同じ問題で困っている人が世界中で続出しておるんじゃ。

データが消えたわけではないから安心するんじゃぞ。Windows側の設定が少し変わったことで、NASへの入り方が分からなくなってしまっただけじゃ。これから、その原因と解決策をじっくり解説していこう。

本当ですか!?良かった〜!
でも、なんでアップデートしただけで急にアクセスできなくなっちゃうんですか?Microsoftのミス…?

ミマワリ

【原因】なぜ繋がらない?ビフォーアフターで見る24H2の大きな変化

アオウル博士

良い質問じゃ。実はこれはミスではなく、セキュリティを大幅に強化するための「仕様変更」なんじゃ。分かりやすく、アップデート前と後で何が変わったのか説明しよう。

▼アップデート前(バージョン23H2まで)

多くの家庭用NASは、簡単な設定で使えるように、IDやパスワードを入力しなくても誰でもアクセスできる「ゲストアクセス(パスワード無し共有)」という設定が初期設定になっていることが多い。例えるなら、家のドアに鍵がかかっておらず、誰でも自由に出入りできる状態じゃな。便利ではあるが、セキュリティ的には甘い状態じゃった。

▼アップデート後(バージョン24H2から)

ところが、24H2からはセキュリティを強化するため、Windows側が「鍵のかかっていない家(パスワード無し共有)には、原則として入らない」というルールに変更したんじゃ。これは、悪意のあるプログラム(ランサムウェアなど)が、パスワード無しで侵入できるNASを狙って攻撃するのを防ぐための重要な対策なんじゃよ。

なるほど!僕の家のNASが「鍵のかかっていない家」だったから、新しいWindowsに「危ないから入れません!」って断られてる状態なんですね。納得しました。
じゃあ、どうすればまた入れるようになるんですか?

ミマワリ

アオウル博士

その通りじゃ。解決策はいくつかあるが、セキュリティの観点から最も推奨できる方法から順に説明していこう。大きく分けて3つの方法があるぞ。

  1. 【最も推奨】解決策①:NAS側にユーザーとパスワードを設定する(家のドアに鍵をかける)
  2. 【次に推奨】解決策②:WindowsにNASの鍵を記憶させる(資格情報マネージャー)
  3. 【非推奨・最終手段】解決策③:Windowsのルールを昔に戻す(レジストリ変更)

まずは一番安全で確実な「解決策①」からじゃ。

【最も推奨】解決策①:NASに専用のユーザーアカウントとパスワードを設定する

家のドアに鍵をかける…つまり、NASにちゃんとIDとパスワードを設定するってことですね!

ミマワリ

アオウル博士

その通りじゃ!これが一番正攻法で、セキュリティ的にも最も安全な方法じゃ。今後のためにも、ぜひこの方法を試してほしい。

手順はNASのメーカー(BUFFALO、IODATA、Synology、QNAPなど)によって少し違うが、基本的な流れは同じじゃ。

【NASにパスワードを設定する手順の概要】

  1. Webブラウザを開き、NASの管理画面にアクセスする。(IPアドレスを直接入力するか、専用のツールを使う)
  2. 管理者アカウントでログインする。
  3. 設定メニューの中から「ユーザー管理」や「アカウント設定」といった項目を探す。
  4. 新しいユーザーを作成し、ユーザー名(例:miwamori)とパスワードを設定する。
  5. 作成したユーザーに、アクセスしたい共有フォルダへの「読み取り/書き込み」権限を与える。
  6. (重要)ゲストアクセスやパスワード無し共有の設定があれば、それを「無効」にする。

詳しい手順は、お使いのNASの取扱説明書や、メーカーの公式サイトで「(製品名) ユーザー作成」などと検索すると見つかるはずじゃ。

なるほど!NASの設定画面で、僕専用の入口を作ってあげる感じですね。これなら安全そうです。
設定が終わったら、Windowsからはどうやってアクセスするんですか?

ミマワリ

アオウル博士

うむ。NAS側の設定が終わったら、エクスプローラーからNASにアクセスしてみよう。すると、今度は「ネットワーク資格情報の入力」という画面が表示されるはずじゃ。

そこで、先ほどNASで作成したユーザー名とパスワードを入力すれば、無事に共有フォルダに入れるようになるぞ。簡単じゃろう?

ただ、毎回パスワードを入力するのは少し面倒かもしれん。そこで次に役立つのが「解決策②」じゃ。

【次に推奨】解決策②:WindowsにNASのIDとパスワードを記憶させる

毎回IDとパスワードを入れるのは、確かにちょっと面倒くさいかも…。Windowsに覚えておいてもらう方法があるんですね!

ミマワリ

アオウル博士

うむ。Windowsには「資格情報マネージャー」という、様々なサービスのIDとパスワードを安全に記憶しておく機能がある。ここにNASの情報を登録すれば、PCを起動するたびに自動で認証してくれるようになるぞ。

【資格情報マネージャーへの登録手順】

  1. コントロールパネルを開く
    スタートボタンを右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選び、「control」と入力してEnterキーを押すのが早いぞ。
  2. 資格情報マネージャーを選択
    表示方法が「カテゴリ」になっている場合は「ユーザーアカウント」の中にある。「大きいアイコン」または「小さいアイコン」にすると直接見つけられるぞ。
  3. Windows資格情報の追加
    「Web資格情報」と「Windows資格情報」があるので、「Windows資格情報」をクリックし、その下にある「Windows資格情報の追加」をクリックする。
  4. 情報を入力する
    以下の3つの情報を正確に入力するんじゃ。
    • インターネットまたはネットワークのアドレス:NASのネットワーク名(例: \\MY-NAS)またはIPアドレス(例: \\192.168.1.10)を入力する。\\から始めるのがポイントじゃ。
    • ユーザー名:解決策①でNASに設定したユーザー名を入力する。(例: miwamori)
    • パスワード:同じく、設定したパスワードを入力する。
  5. OKをクリックして完了
    これで登録は完了じゃ。PCを再起動してからNASにアクセスしてみよう。今度はパスワードを聞かれずに、すんなり入れるはずじゃ。

おおー!これなら今まで通り、手間なく使えそうですね!
解決策①と②を組み合わせるのが一番良さそうですね!

…でも博士、もし、どうしてもNASにパスワードを設定できない事情がある場合はどうしたらいいんでしょうか?古い機種で設定が難しいとか…。

ミマワリ

【警告・非推奨】解決策③:Windowsの設定を昔の状態に戻す(レジストリ変更)

アオウル博士

【!】ミマワリ君、よくぞ聞いてくれた。これから話す方法は、Windowsのセキュリティレベルを意図的に下げる行為であり、基本的には推奨しない最終手段じゃ。実行する場合は、そのリスクを十分に理解した上で、自己責任で行ってほしい。

この方法は、24H2で厳しくなった「鍵のかかっていない家には入らない」というルールを、「昔みたいに、鍵がかかっていなくても入っていいよ」とWindowsに許可してあげる設定じゃ。これにより、パスワード無しのNASにもアクセスできるようになる。

Windows 11 Pro版なら「ローカルグループポリシーエディター」で簡単に設定できるが、君が使っているHome版にはその機能がない。そこで「レジストリエディター」という少し専門的なツールを使うことになる。

レジストリ…?なんだか難しそうで、ちょっと怖いです…

ミマワリ

アオウル博士

うむ。「レジストリ」とは、Windowsのあらゆる設定情報が記録されている、いわばPCの「設計図」や「戸籍」のようなものじゃ。ここを間違って編集すると、最悪の場合PCが起動しなくなることもある。だからこそ、慎重な作業が必要なんじゃ。

【レジストリ変更手順(Windows 11 Home向け)】

  1. レジストリエディターを開く
    スタートボタンを右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選び、「regedit」と入力してEnterキーを押す。「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と表示されたら「はい」をクリック。
  2. 目的の場所に移動する
    レジストリエディターの上部にあるアドレスバーに、以下の文字列をコピー&ペーストしてEnterキーを押す。これが一番簡単で確実じゃ。
    HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\LanmanWorkstation\Parameters
  3. 新しい値を作成する
    右側の何もない空間で右クリックし、「新規」→「DWORD (32ビット) 値」を選択する。
  4. 値に名前を付ける
    新しくできた値の名前を、一字一句間違えないように、以下のように変更する。
    AllowInsecureGuestAuth
  5. 値を変更する
    今作成した「AllowInsecureGuestAuth」をダブルクリックする。すると「値のデータ」という欄があるので、そこを「0」から「1」に変更して「OK」をクリックする。
  6. PCを再起動する
    設定を有効にするために、必ずPCを再起動するんじゃ。再起動後、パスワード無しのNASにアクセスできるようになっているはずじゃ。

【超重要】もし将来的にNASにパスワードを設定した場合は、セキュリティのために、この手順で変更した「AllowInsecureGuestAuth」の値を「0」に戻すか、値を削除することを強く推奨するぞ!

うわぁ…、手順は丁寧で分かりやすいですけど、やっぱりちょっと緊張しますね。でも、どうしても困った時のための「最後の切り札」として、覚えておきます!

ミマワリ

【まとめ】今回の問題から学ぶべき大切なこと

アオウル博士

さて、ミマワリ君。これで一通りの解決策は分かったかな?今回の件をまとめてみよう。

  • 原因:Windows 11 24H2のセキュリティ強化で、パスワード無しのNAS(ゲスト認証)へのアクセスが標準でブロックされるようになった。
  • 一番の対策:NAS側にユーザーアカウントとパスワードをしっかり設定すること。これが最も安全で根本的な解決策。
  • 利便性アップ:Windowsの「資格情報マネージャー」にNASの情報を登録すれば、毎回のパスワード入力が不要になる。
  • 最後の手段:どうしてもパスワード設定ができない場合は、リスクを理解した上でレジストリを編集する方法もあるが、非推奨。

今回のアップデートは、一見すると不便になったように感じるかもしれんが、我々の大切なデータをインターネットの脅威から守るための重要な一歩なんじゃ。これを機に、自宅のネットワークセキュリティを見直してみるのも良い機会じゃぞ。

博士、ありがとうございました!
最初はデータが消えたのかとパニックになりましたけど、理由が分かって安心しました。これからはちゃんと「家のドアに鍵をかける」ように、NASにパスワードを設定して、資格情報マネージャーに登録する方法で使ってみます!セキュリティって、やっぱり大事なんですね。すごく勉強になりました!

ミマワリ

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