「Webサイトの契約更新、いつだっけ?」「サーバーの引っ越しをしたいけど、何が必要なの?」
Webサイトを運営していると、こうした疑問に直面することがあります。普段はあまり意識しない情報も、契約更新やリニューアルの際には欠かせない重要なものばかりです。
今回は、Webサイトの管理者様が最低限知っておきたい3つの重要情報と、その確認方法について分かりやすく解説します。
1. レンタルサーバーの「更新年月日」
Webサイトのデータ(文章や画像など)を保管しておく場所が「レンタルサーバー」です。土地に例えられることが多いですね。このサーバーの契約を忘れてしまうと、ある日突然サイトが表示されなくなるという重大な事態につながります。
- なぜ重要?
- 契約が切れると、Webサイトやメールが利用できなくなります。
- 更新を忘れると、高額な復旧費用がかかる場合や、最悪の場合データが消えてしまう可能性もあります。
- どこで確認できる?
- **レンタルサーバーの「管理画面」や「コントロールパネル」**にログインすると、契約情報や次回更新日(または契約満了日)が記載されています。
- 契約時や更新時に届いた**「【重要】ご契約更新のお知らせ」**といった件名のメールにも記載されていることが多いです。
2. ドメインの「更新年月日」
「〇〇.com」や「〇〇.co.jp」といった、Webサイトの住所にあたるのが「ドメイン」です。サーバーが土地なら、ドメインはそこへ続く「住所」の役割を果たします。サーバーとは別に契約・更新が必要なケースがほとんどです。
- なぜ重要?
- ドメインの契約が切れると、Webサイトが表示されなくなるだけでなく、同じドメインでのメールの送受信もできなくなります。
- 更新を忘れて契約が失効すると、第三者に取得されてしまい、二度とそのドメインを使えなくなる危険性があります。会社の顔であるドメインを失うのは大きな損失です。
- どこで確認できる?
- ドメインを管理しているサービス(ドメイン登録事業者)の管理画面にログインして確認します。
- 管理画面には「有効期限(Expiration Date)」として表示されていることが一般的です。
<br> > 【ポイント】サーバーとドメインは別物! > レンタルサーバーとドメインは、多くの場合、別々のサービスで契約されています。それぞれの更新日をしっかり把握し、管理しておくことが大切です。
3. ドメイン移管に必要な「オースコード(AuthCode)」
あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、「オースコード(AuthCode)」は、ドメインの管理会社を変更(移管)する際に必要となる、パスワードのような大切な文字列です。
「今のサーバー会社から別の会社に引っ越したい」といった場合に、このコードを使ってドメインの所有者であることを証明し、ドメインも一緒に引っ越しさせます。
- なぜ重要?
- 第三者によるドメインの乗っ取りや不正な移管を防ぐための、重要なセキュリティ情報です。
- このコードがないと、ドメインの移管手続きを進めることができません。
- どうやって取得する?
- 現在契約しているドメイン管理会社の管理画面から取得します。
- 管理画面内の「ドメイン移管」や「認証コード取得」といったメニューから発行手続きを行うのが一般的です。
- 【注意】 セキュリティ上、ドメインの所有者本人しか取得できません。移管先の会社に依頼しても取得はできないので注意しましょう。
まとめ
今回ご紹介した3つの情報は、お客様の大切な資産であるWebサイトを守るために不可欠です。
情報の種類 | 主な確認場所 |
① サーバー更新日 | レンタルサーバーの管理画面 |
② ドメイン更新日 | ドメイン管理サービスの管理画面 |
③ オースコード | ドメイン管理サービスの管理画面 |
これらの情報を一度お手元で確認し、いつでも参照できるようにメモやブックマークをしておくことをお勧めします。もし管理画面の場所やログイン方法が分からない場合は、各サービスの提供会社へ問い合わせてみましょう。
この記事が、皆様の円滑なWebサイト運営の一助となれば幸いです。