「ウェブサイトは作ったけれど、お問い合わせ窓口はどうしよう…」 「メールアドレスを直接載せると、迷惑メールがたくさん来そうで心配…」 「かといって、本格的なフォームを設置するのは難しそうだし、費用もかかりそう…」
そんなお悩みを、Googleが提供する無料ツール**『Googleフォーム』**がすべて解決してくれます。
専門知識は一切不要!このコラムでは、お問い合わせフォームの作成から、複数人でのチーム管理まで、誰でもできるように手順を追って丁寧に解説します。
なぜ「Googleフォーム」がおすすめなの?
数あるツールの中で、なぜGoogleフォームが特におすすめなのでしょうか。理由はとてもシンプルです。
- ✅ 完全無料で高機能:費用をかけずに、プロ並みのフォームが作れます。
- ✅ 専門知識は不要:まるで文書作成ソフトのように、直感的な操作で完成します。
- ✅ 迷惑メール対策に:メールアドレスをサイトに直接載せないため、安全です。
- ✅ 管理がとにかく楽:届いたお問い合わせは、自動で一覧表(スプレッドシート)に記録され、管理が非常に簡単です。
- ✅ チームで共有できる:お問い合わせ通知を複数人で受け取る設定も可能です。
3ステップで完成!お問い合わせフォームの作り方
それでは、早速フォームを作っていきましょう。
ステップ1:フォームの器を作成しよう
まずは、質問項目を用意します。 Googleにログインした状態でGoogleフォームにアクセスし、「空白」のフォームを新規作成します。
「お名前」「メールアドレス」「お問い合わせ内容」といった、必要な質問項目を「+」ボタンで追加していくだけで、フォームの原型はあっという間に完成です。回答を必須にしたい項目は「必須」スイッチをオンにしておきましょう。
ステップ2:【最重要】公開設定の「落とし穴」を回避しよう
実は、多くの方がここでつまずきます。この設定を間違えると、サイト訪問者がフォームを使えず「権限がありません」と表示されてしまいます。
フォーム上部の「設定」タブを開き、以下のチェックリストを必ず確認してください。
- [ 必須チェック ]「回答を1回に制限する」はオフになっていますか?
- これがオンだと、回答者にGoogleログインが要求されてしまいます。必ずオフにしましょう。
- [ 会社アカウントの場合 ]「(組織名)のユーザーに限定する」はオフになっていますか?
- 会社や学校のアカウントで作成した場合、この項目が表示されることがあります。外部からのお問い合わせを受け付けるために、必ずオフにしてください。
ステップ3:ご自身のWebサイトに設置しよう
いよいよ、完成したフォームをあなたのサイトに表示させます。
- フォーム編集画面の右上にある「送信」ボタンをクリック。
- 表示されたウィンドウで「<>」(埋め込みHTML)アイコンを選択。
- 表示されたコードをコピーし、ご自身のサイト(WordPressなど)の表示させたい場所に貼り付けます。
設置できたら、ブラウザの「シークレットモード」でページを開き、ログインなしでフォームが表示されるかを必ず確認しましょう。
【チーム運用】問い合わせ通知を複数人で受け取る方法
「担当者が複数いるので、全員に通知が届くようにしたい」という場合もご安心ください。一番簡単な方法をご紹介します。
- スプレッドシートと連携 フォームの「回答」タブで、緑色のスプレッドシートアイコンをクリックし、回答を記録するシートを作成します。
- スプレッドシートを共有 作成したシートの右上「共有」ボタンから、通知を受けたいメンバーを「編集者」として招待します。
- 各メンバーが通知を設定 共有されたメンバーは、各自でシートを開き、メニューの「ツール」>「通知ルール」を選択。「ユーザーがフォームを送信したとき」に「メール – その都度」通知が来るように設定します。
たったこれだけで、担当者全員がリアルタイムにお問い合わせを把握できるようになります。
【困ったときは】もしも、うまく表示されない場合
「全部設定したはずなのに、なぜか『権限が必要です』と表示されてしまう…」
もし、そんな状況に陥ってしまったら、フォームファイル自体に目に見えない問題が起きている可能性があります。その場合の最終手段は、**「フォームを新しく作り直す」**ことです。
面倒に思えるかもしれませんが、実はこれが一番の近道。まっさらな状態から、このコラムの手順通りにもう一度作成してみてください。きっと次はうまくいくはずです。
さあ、あなたもGoogleフォームを使って、お客様との大切な接点であるお問い合わせ窓口を、もっと便利に、もっと安全に運用してみませんか?