自社のウェブサイト、毎月どれくらいの人が見てくれているかご存知ですか? 「アクセスデータは何となく見てはいるけれど、数字が並んでいるだけでよく分からない…」 「レポートをもらっても、結局どう活かせばいいの?」
もし、そう感じているなら、非常にもったいないかもしれません。ウェブ解析レポートは、単なる数字の報告書ではなく、あなたのビジネスをさらに成長させるヒントが詰まった**「宝の地図」**なのです。
今回は、その地図の読み解き方を、3つのポイントに絞って分かりやすくご紹介します。
レポートは、あなたのサイトの「健康診断書」
なぜ、ウェブ解析レポートが重要なのでしょうか。それは、勘や経験だけに頼らず、データという客観的な事実に基づいて、ウェブサイトの「健康状態」を把握できるからです。
- お客様の「声なき声」が聞こえる ユーザーがどのページを熱心に見て、どのページで離れてしまったのか。データは、お客様が言葉にしない本音を雄弁に語ってくれます。
- かけた費用の「効果」がわかる 広告やSNS運用にかけた費用が、実際にどれくらいのお問い合わせや売上に繋がったのかを正確に把握し、より効果的な場所にお金を投じることができます。
レポートを定期的にチェックすることは、ウェブサイトという重要な資産の健康診断をすることと同じなのです。
ココを見るだけ!レポートを読み解く3つの着眼点
たくさんの数字が並んでいると難しく感じてしまいますが、まずは以下の3つの視点で眺めてみてください。
Point 1:お客様は「どこから」やって来た? (集客の診断)
あなたのサイトを訪れるお客様は、一体どこからやって来るのでしょうか。
- 検索エンジン (Google, Yahoo!など)
- Web広告
- SNS (Instagram, Xなど)
- 他のサイトからの紹介
レポートを見れば、「どの入口からのお客様が多いのか」が一目瞭然です。もし「検索からのお客様」が増えていれば、情報発信がうまくいっている証拠。「広告からのお客様」が成果に繋がっていれば、広告戦略は成功と言えるでしょう。逆に、力を入れているはずの入口からの客足が少なければ、そこが改善すべきポイントだと分かります。
Point 2:サイト内で「楽しんで」くれている? (行動の診断)
無事にサイトへ到着したお客様。その後の行動はどうでしょうか。
- どのページが人気?:よく見られているページは、お客様の興味関心が集まる「看板コンテンツ」です。その内容をさらに充実させれば、満足度はもっと高まります。
- すぐに帰られていない?:「直帰率」という指標が高いページは、お客様が「思っていたのと違う…」と感じて、すぐに離れてしまったことを示唆します。内容やデザインの見直しが必要かもしれません。
お客様がサイト内を楽しく回遊してくれているかを見ることで、コンテンツの良し悪しを判断できます。
Point 3:最終的な「ゴール」にたどり着いた? (成果の診断)
ウェブサイトには必ず「ゴール」があります。それは「お問い合わせ」「商品購入」「資料請求」など、ビジネスによって様々です。レポートでは、このゴールを**「コンバージョン」**と呼びます。
見るべきは、**「何人のお客様がゴールしてくれたか」**という点です。サイトへの訪問者数に対して、ゴールしてくれた人の割合(コンバージョン率)を見ることで、ウェブサイトがきちんとビジネスに貢献できているかを測ることができます。
レポートを「次の一手」に繋げよう
ウェブ解析レポートの本当の価値は、「見て終わり」にしないことです。
「なぜ、このページの直帰率が高いのだろう?」 「どうすれば、もっとお問い合わせが増えるだろう?」
データを見て生まれた疑問こそ、次の一手、つまり具体的な改善アクションの種になります。私たちのような専門家は、その「なぜ?」をさらに深く掘り下げ、具体的な改善策をご提案するためのパートナーです。
ぜひ、次回のレポートからは「宝の地図」を読み解くような気持ちで眺めてみてください。きっと、あなたのビジネスを前進させるヒントが見つかるはずです。