さよならVBA?Excelに「Python」がついに搭載!集計業務を劇的に変える“最強の自動化”術を徹底解説

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登場人物

アオウル博士: ITとセキュリティの専門家。ミマワリの頼れる相談相手。データ分析にはうるさい。

ミマワリ: アオウルのキャラクター。Excelの集計作業で毎月末に残業している。VBAアレルギー持ち。

ExcelとPythonのロゴが融合したイメージ

「VBAは難しくて覚えられない…」そんなあなたに朗報!ExcelでPythonが直接使えるようになりました。環境構築不要で誰でもデータ分析・自動化が可能に。VBAとの違い、具体的な使い方、そして知っておくべき注意点を、IT専門家のアオウル博士が会話形式で優しく解説します。

博士…もう限界です…。毎月の売上集計、VBAのマクロが動かなくなっちゃって…。コードを見ても「Dim」とか「Range」とか、呪文にしか見えません!もっとこう、スマホみたいにシュッと終わる方法はないんですか!?

ミマワリ

アオウル博士

ふむ、VBAの「デバッグ地獄」にハマってしまったようじゃな。しかしミマワリ君、今は令和じゃぞ?そんな君に、マイクロソフトが放った起死回生の一手、「Python in Excel(パイソン・イン・エクセル)」を伝授しよう。

パイソン…?あの、プログラマーとかAI開発の人が使ってる難しいやつですよね?

僕のパソコンにそんなソフト入ってないし、インストールとか絶対無理ですよ!

ミマワリ

アオウル博士

そこが最大の勘違いじゃ!「Python in Excel」は、インストール不要、環境構築不要なんじゃ。

Excelのセルに直接Pythonのコードを書けば、マイクロソフトのクラウド上で計算して、結果だけを返してくれる。つまり、君のExcelが突然「スーパーコンピューター」の頭脳を持つようなものじゃよ。

①比較:VBA vs Python どっちが優秀?

アオウル博士

まずは、長年Excelを支配してきた「VBA」と、新参者「Python」の実力を比較してみよう。これを見れば、なぜ今Pythonが検索されているのか分かるはずじゃ。

項目VBA (マクロ)Python in Excel
得意なことExcelの操作
(セルの色変え、印刷設定、ボタン作成)
データの集計・分析・複雑な計算・グラフ作成
コードの難易度高い
(記述が長く、独特)
低い
(シンプルで読みやすい)
環境構築不要
(標準搭載)
不要
(クラウド実行)
セキュリティリスクあり
(マクロウイルス感染の恐れ)
高い
(隔離された環境で実行)

えっ!「コードの難易度が低い」って本当ですか?プログラミング言語なのに?

ミマワリ

アオウル博士

うむ。Pythonはもともと「人間が読みやすいように」作られた言語じゃ。特にデータの集計に関しては、VBAで30行書く内容が、Pythonならたった1〜2行で終わることもザラじゃよ。

②ビフォーアフター:集計作業がここまで変わる!

アオウル博士

論より証拠じゃ。例えば、「大量の売上データから、商品ごとの平均単価を出して、高い順に並べる」という作業をやってみよう。

【Before:これまでのVBAや関数】

Dim lastRow As Long

Dim i As Long

Set dict = CreateObject(“Scripting.Dictionary”)

‘…(変数の宣言やループ処理が延々と続く)…

For i = 2 To lastRow

  If Not dict.Exists(Cells(i, 1).Value) Then…

‘…(エラー処理なども必要)…

End Sub

※関数でやる場合も、SUMIFやCOUNTIFを組み合わせて、最後に並び替えの手作業が必要。

【After:Python in Excel】

grouped = df.groupby(“商品名”)[“単価”].mean()

grouped.sort_values(ascending=False)

どうじゃ? たった2行じゃ。意味も「グループ化して(groupby)」「平均をとって(mean)」「並び替える(sort)」と、英語を読むように理解できるじゃろう?

ええっ!?これだけでいいんですか?ループとか条件分岐とかいらないんですか?

これなら僕でも覚えられそうです!早く使い方を教えてください!

ミマワリ

③検証:実際に使ってみよう(3ステップ)

アオウル博士

よし、実際に手元のExcelで試してみるのじゃ。使い方は驚くほど簡単じゃぞ。

Step 1:魔法の呪文「=PY」を入力

任意のセルに =PY と入力してTabキーを押す。すると、数式バーの左側に緑色の「PY」マークが現れる。これでPythonモード起動じゃ。

Step 2:表を選択する

集計したい表の範囲をマウスでドラッグするだけじゃ。すると、Pythonのコードには xl("A1:D10", headers=True) のように自動的に記述される。これがデータを読み込む合図じゃ。

Step 3:分析したい内容を書く

あとは、さっきのような describe()(統計情報を出す)や plot()(グラフを書く)などのコマンドを打って、Ctrl + Enter で確定!

結果がセルにポポンと表示されるぞ。

すごい…!関数を覚えるより直感的かも!

これ、グラフも作れるんですか?

ミマワリ

アオウル博士

もちろんじゃ。しかもExcel標準のグラフよりはるかに高度な「ヒートマップ」や「バイオリンプロット」といった統計的なグラフも一瞬で描ける。分析レポートの質が劇的に上がるぞ。

⑤警告:ここに注意!「できないこと」のギャップ

いいことずくめじゃないですか!もうVBAなんて勉強やめて、全部Pythonにしちゃいます!今日から僕はPythonマスターだー!

ミマワリ

アオウル博士

まてまてまて!早まるでない!

「Python in Excel」は強力だが、万能ではない。これを知らずに飛びつくと、痛い目を見るぞ。以下の3つの「警告」をよく聞くんじゃ。

警告①:インターネット接続が必須

先ほど言った通り、計算はクラウド上のサーバーで行われる。つまり、オフライン環境や、回線が不安定な場所では全く動かない。VBAはPC内部で動くからオフラインでも使えるが、ここは大きな違いじゃ。

警告②:処理スピードの「ギャップ」

「Pythonは速い」と言われるが、それはコードの実行速度の話。Excelで使う場合、「データをクラウドに送る」→「計算する」→「結果をExcelに戻す」という通信時間が発生する。

単純な足し算程度なら、ExcelのSUM関数やVBAの方が圧倒的に速い場合もあるんじゃ。

警告③:Excelの「操作」は苦手

ここが一番重要じゃ。Pythonは「データの計算」は得意だが、「印刷ボタンを押したらプリンタを動かす」とか「入力フォームを表示する」といった、Excelの動きそのものを制御することはできない。

つまり、既存のVBAツールの完全な置き換えにはならないんじゃよ。

なるほど…。なんでもかんでもPythonにすればいいってわけじゃないんですね。

適材適所ってことかぁ。

ミマワリ

まとめ:ハイブリッド活用こそが最強の道

アオウル博士

その通りじゃ。これからの時代の「デキる」Webライターや事務職は、以下のように使い分けるのがスマートじゃ。

  • 定型的なボタン操作や入力補助VBA
  • 複雑なデータ分析・予測・グラフ作成Python

まずは、手元の集計表の「平均値を出す」「異常値を見つける」といった簡単な分析から、=PY を試してみるのがおすすめじゃ。ミマワリ君も、食わず嫌いせずにまずは一行、書いてみることから始めるのじゃ!

はい!博士の説明を聞いてたら、なんだかワクワクしてきました。

次の会議資料、Pythonで作ったカッコいいグラフを載せて、部長を驚かせてやりますよ!ありがとうございました!

ミマワリ

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