お客様はどこから来た? ウェブ集客の羅針盤「ユーザー獲得レポート」入門

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「本日、何をご覧になってご来店されましたか?」

お店を運営していると、お客様がチラシを見て来たのか、知人の紹介なのか、ふらっと立ち寄ったのか、とても気になりますよね。お客様がどこから来てくれたかを知ることは、次の一手を考える上で非常に重要なヒントになります。

実はこれ、ウェブサイトやアプリでも全く同じです。そして、その「お客様の来店経路」を詳しく教えてくれるのが、『ユーザー獲得レポート』 なのです。今回は、このレポートを使ってビジネスを成長させるヒントを見つける方法を、分かりやすくご紹介します。

■「ユーザー獲得レポート」とはウェブサイトの“来店アンケート”

ユーザー獲得レポートを一言でいうと、「ウェブサイト版の自動来店アンケート」のようなものです。このレポートを見れば、新しくサイトを訪れたお客様(新規ユーザー)が、

  • どこから来たのか?
    • GoogleやYahoo!での検索(オーガニック検索
    • お金を払って出している広告(有料検索ディスプレイ広告
    • X(旧Twitter)やInstagramなどのSNS
    • 他の会社のサイトやブログからの紹介(リファラル
    • お気に入りやURLの直接入力(ダイレクト
  • 来てからどう行動したのか?
    • すぐに帰ってしまったか、熱心にページを見てくれたか(エンゲージメント率
    • 最終的に商品購入や問い合わせをしてくれたか(コンバージョン

といった情報を、チャネル(流入経路)ごとに丸ごと把握できます。

■レポートはビジネスを導く「宝の地図」

このレポートを読み解くことで、勘や経験だけに頼らない、データに基づいた判断ができるようになります。

① 効果の高い「広告」や「集客ルート」がわかる!

「広告Aと広告B、どちらが本当に成果につながっているんだろう?」そんな疑問も一目瞭然です。 例えば、レポートを見てみると…

  • 広告A: たくさんの人がクリックしてくれるが、問い合わせはゼロ。
  • 広告B: クリック数は少ないが、クリックした人の半数が問い合わせをしてくれる。

この場合、力を入れるべきは明らかに「広告B」ですよね。どのルートから来たお客様が「質の高いお客様」なのかが分かり、集客の強みと弱みが見えてきます。

② 広告予算の「ムダ」をなくせる!

効果の薄い広告に予算を使い続けるのはもったいないですよね。ユーザー獲得レポートを分析すれば、「広告Aへの予算を減らして、成果の出ている広告Bに集中させよう」といった賢い予算配分が可能になります。これにより、同じ予算でもより大きな成果を生み出すことができます。

③ お客様に響く「伝え方」のヒントが見つかる!

「特定のブログ記事から来たお客様は、購入率が非常に高い」といったことが分かれば、そのブログの読者層と自社の商品・サービスの相性が良い証拠です。その記事でどんな風に紹介されているかを研究すれば、お客様に響く「伝え方」のヒントが見つかるかもしれません。

■まずはレポートを覗いてみよう!

このレポートは、Googleが無料で提供している「Google アナリティクス 4 (GA4)」というツールで誰でも見ることができます。「なんだか難しそう…」と感じるかもしれませんが、まずは「どのルートから一番お客様が来ているか」「成果につながっているのはどのルートか」という2点を確認するだけでも、多くの発見があるはずです。

お客様が歩んできた道のりを知ることは、より良いおもてなし(ウェブサイト改善)への第一歩です。ぜひ一度、自社のユーザー獲得レポートを覗いて、ビジネス成長のヒントを探してみてはいかがでしょうか。

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