Webサイトやアプリ、システムを開発したり、リニューアルしたりする際、「ユーザーにとって使いやすいものにしたい!」と誰もが思いますよね。でも、「使いやすい」って一体どういうことなのでしょうか? そして、それをどうやって確認すれば良いのでしょうか?
今回は、その**「使いやすさ」を見つけるための強力な手法「ユーザビリティ・ヒューリスティック評価」**について、わかりやすくご紹介します。
「使いにくい」のモヤモヤ、ありませんか?
「せっかく作ったのに、お客様がうまく操作できていないみたい…」 「Webサイトのこのボタン、もっと目立たせた方がいいのかな?」 「アプリの機能は充実しているはずなのに、なぜか離脱率が高い…」
こんな風に、あなたのサービスが「使いにくい」ことで、お客様にストレスを与えてしまっているかもしれません。それは、機会損失に繋がり、せっかくの素晴らしいサービスも最大限に活かせなくなってしまいます。
専門家が見つける「使いやすさのヒント」:ヒューリスティック評価とは?
「ユーザビリティ・ヒューリスティック評価」は、一言で言うと、**「使いやすさの専門家が、あなたのWebサイトやアプリを診断する健康診断」**のようなものです。
専門家が、長年の経験と**「使いやすさの黄金ルール(ヒューリスティクス)」**と呼ばれる基準に基づいて、皆さんのWebサイトやアプリを隅々までチェックします。そして、「ここがちょっと分かりにくい」「この表現は誤解を招くかも」「もっと効率的にできるはず」といった改善点を見つけ出していくのです。
特に注目する「使いやすさの黄金ルール」10カ条(ヤコブ・ニールセンの10原則)
この評価でよく使われるのが、デザイン業界で世界的に有名なヤコブ・ニールセン氏が提唱する「10のユーザビリティ原則」です。例えば、以下のような視点でチェックしていきます。
- 「今、何が起きているか」はすぐにわかるか? (例:処理中に「読み込み中…」と表示されるか?)
- 現実世界に合わせた言葉や表現を使っているか? (例:専門用語ばかりでなく、誰にでもわかる言葉遣いか?)
- 「間違えた!」と思ったら、すぐに元に戻せるか? (例:キャンセルボタンや「元に戻す」機能があるか?)
- デザインや操作は統一されているか? (例:ボタンの形や色は、どのページでも同じか?)
これらの原則に照らし合わせることで、単なる好みの問題ではなく、客観的な視点から「使いやすさ」を評価できるのです。
ヒューリスティック評価のココがすごい! 3つの大きなメリット
- 速い! 安い! 効率的! 実際のユーザーに協力してもらうユーザーテストに比べて、短期間かつ低コストで実施できます。開発の初期段階から取り入れられるため、後から大幅な修正が必要になる「手戻り」を防ぐことができます。
- 専門家の「気づき」が宝の山! ユーザビリティの専門家は、「なぜユーザーがここで迷うのか」「どうすればもっと快適になるか」を知り尽くしています。長年の経験に基づく彼らの鋭い視点と具体的な改善提案は、あなたのサービスの品質を格段に向上させるでしょう。
- 「なんとなく使いにくい」が「具体的にココ!」になる! 「なんだか使いにくいみたい…」という漠然とした不安が、「〇〇の原則に照らすと、この部分を△△のように改善すると、ユーザーはもっとスムーズに進めます」といった具体的な改善点として明確になります。
お客様の声に応える「使いやすい」サービスへ
ヒューリスティック評価は、あなたのWebサイトやアプリが、お客様にとって本当に「使いやすい」ものになっているかを確認する強力な手段です。この評価を取り入れることで、お客様はストレスなくサービスを利用できるようになり、結果として顧客満足度の向上やビジネスの成長に繋がります。
「うちのサービスも一度診断してほしい」「もっと詳しく知りたい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。お客様のビジネスを「使いやすさ」の側面からサポートし、成功へと導くお手伝いをさせていただきます。